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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十九話 シャピロの敗北
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「左様です」
部下はそうロゼに告げた。
「脱出されずに。そのまま」
「そうか。ならばよい」
「宜しいのですか?」
部下はシャピロが死んだという話を聞いても表情を変えないロゼに問うた。
「シャピロ司令が戦死されたというのに」
「厄介者が消えただけだ」
ロゼは冷たくそう言い捨てた。
「マーグ様の後ろを狙う男がな。それだけだ」
「それだけですか」
「そうだ。特に悲しむことはない」
ロゼはこうも言う。
「いずれは私の手で粛清するつもりだった」
「まさか。それは」
「本気だ」
ロゼは表情を変えずにまた述べた。
「司令を脅かすのならば。それは当然のことだ」
「マーグ司令を」
「マーグ司令には私から伝えておく」
ロゼはそう部下に述べた。
「御苦労だった。休むがいい」
「それで副司令」
部下はまたロゼに問うてきた。
「何だ?」
「次の出撃はどうされるのでしょうか」
「次か」
「はい。我が軍の損害は二回の敗戦で無視出来ないものになっていますが」
「暫く後だ」
ロゼはそう彼に告げた。
「今は損害を回復させることに務める」
「左様ですか」
「それにしても。シャピロめ」
ロゼはその戦死したシャピロに対して冷酷に言い放った。
「口程にもない。所詮はその程度か」
「ですがシャピロ司令のかわりは」
「それについては問題ない」
ロゼはそう部下に述べた。
「私が務める」
「副司令がですか」
「そうだ。それで済むことだ」
簡単なことだと言わんばかりであった。
「それでいいな」
「わかりました。それではそれも」
「司令に申し上げておく」
ロゼはまた言い放った。
「そなた達は休むがいい」
「はっ、有り難き御言葉」
「将兵には休息もまた必要だ。いいな」
「わかりました。それでは」
「しかし。バルマーも」
ロゼはここでふと思うのだった。
「指揮官の質が悪くなっているのかもな」
そこまで言ってその場を後にする。そうして全てをマーグに伝えるのであった。
二人は司令室にいた。マーグはそこでロゼから話を聞いていた。ロゼは彼の前に片膝をついて報告を行っていた。
「そう、シャピロが」
「はい」
ロゼは部下と同じことを彼に告げた。
「戦死したとのことです」
「そうか。可哀想に」
「可哀想?あの男が」
「誰でも。死ぬのには心が痛むよ」
そうロゼに答える。
「ロゼはそうじゃないのかい?」
「戦争ですので」
クールの仮面を被って述べた。
「それは致し方ないかと」
「そうなのか」
「少なくとも私はそう考えます」
こうマーグに述べた。
「ですが司令には司令の」
「有り難う」
自分の意見を尊重してくれたロゼに礼を述べる。
「そう言ってもらうと嬉しいよ」
「いえ、それは」
ロゼは今
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