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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十八話 シャピロ襲来
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は放っておけば大きな災厄になります。ですから私が」
「だからそれには及ばないんだよ」
マーグはロゼに対しても優しい顔で語り掛けるのであった。
「それにはね」
「私はそうは思いません」
ロゼはなおも言う。
「司令に害を為す者は」
「許せないのかい?」
「その通りです」
じっとマーグの目を見詰めて述べた。
「ましてやあの男は」
「それは言っては駄目だよ」
口をさらに尖らせるロゼをまた嗜めた。
「いいね」
「それで。宜しいのですね」
「だから。私は構わないんだ」
マーグの言葉には棘がない。ロゼもそれに鋭さを除かれたのであった。そうして彼に述べた。
「わかりました」
「わかってくれればいいよ。さて」
マーグはそのうえで話を再開させるのであった。
「まだ本隊も来れないし」
「あれの準備に手間取りました」
ロゼは苦い顔になった。
「残念なことに」
「あれは予想以上だったね」
マーグもそれに頷く。
「あそこまで手間がかかるなんて」
「ですがそれだけの価値はあります」
しかしロゼはそれにはこうも言及する。
「手間だけのものが」
「あれがあるのとないのとでは全く違う」
「そうです。ハザル司令も刻印を使ってきました」
「グラドスの刻印をね」
「ならば我々もです」
顔をあげて強い声で述べた。
「手を打っておかなければ」
「焦ることもないと思うけれどね」
「いえ」
マーグの穏やかな言葉はすぐに否定された。今度は。
「そうはいきません。ハザル司令はシャピロよりも危険です」
「ハザル=ゴッツォだね」
マーグの顔も曇る。
「確かにね。彼は」
「目的の為には手段を選ばないだけでなく」
それで済む男ではないとまで言う。マーグとロゼはハザルという男を本能的に危険視し嫌悪しているのが今の会話ではっきりとわかる。
「権力志向の塊です。必要とあらばおそらく」
「私の命もか」
「マーグ様、いえ」
ここでは慌てて言葉を訂正する。
「司令は何があっても私がお守りしますので」
「君がか」
「そうです。ですからそれについては御安心下さい」
ロゼはバルマーにおいても屈指の超能力者である。その実力はバルマーにおいては知らぬ者がいない程である。そこまで凄まじい力なのだ。
「宜しいでしょうか」
「任せるよ」
マーグは穏やかな笑みを浮かべてロゼに告げた。
「それはね」
「有り難うございます。それでは」
「しかし。何か悪いよ」
そのうえでこう言うマーグであった。
「君にばかり負担をかけて」
「御気になさらずに」
だがロゼはうっすらと微笑んでその言葉を受けるのであった。
「私は副司令ですから」
「司令を補佐するのが務めだから。いつも言っているね」
「その通りです」
それがロゼの口癖になっている
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