暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十八話 シャピロ襲来
[9/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の男はすぐにまた来るな」
「そうだな」
それにアランが頷く。
「間違いなくな。来るぞ」
「その時はまた返り討ちにしてやるぜ」
忍だけでなく他のメンバーもそれについては同じ考えであった。
「今みたいにな」
「その通りだ」
アランもそれは同じだ。そうした意味で彼は獣戦機隊と同じであった。
「また倒せばいいだけだ」
「そういうことだな。またやってやるぜ」
忍の言葉が最後を締めた。何はともあれ戦いはこれで終わりであった。
戦いが終わり撤収したシャピロはある場所でマーグ、ロゼと会っていた。ロゼが険しい顔をシャピロに向けていた。
「話は聞いている」
「そうか」
「敗北か。しかも戦力の八割以上を失った」
「否定はしない」
シャピロ自身もそれが事実だと認めた。
「月の占領も失敗した」
「それも聞いている」
ロゼはそれにも答える。
「失態を認めるのだな」
「隠すつもりもない」
シャピロはまた述べた。
「全てその通りだ」
「わかった」
ロゼはそこまで聞いたうえで頷いた。そうして懐から銃を取り出し右手で構えを取った。
「ならばこれまでの失態と合わせて。命を以って償うがいい」
「私を処刑するというのか」
「そうだ」
ロゼはやはり険しい顔で彼に述べる。
「しかも罪状はそれだけではない」
「何が言いたい」
「貴様がマーグ司令に対して叛意を抱いているのも知っている」
これも事実であった。それどころかバルマーの霊帝にとってかわろうとも考えている。それもまたロゼに知られていたのである。
「全てな。ならば処刑の理由は充分だ」
「待て、ロゼ」
しかしここでマーグがそのロゼを制止したのであった。
「司令」
「処刑には及ばない。彼が私をどう思おうがそれはいいことだ」
「しかし」
「私がいいと言っているんだ」
まだ何か言いたげなロゼに対してまた言う。
「わかったな。わかったらその銃を」
「・・・・・・わかりました」
マーグの言うことなら仕方がなかった。ロゼは銃を下ろした。
「命拾いしたな」
「・・・・・・ふん」
だがシャピロは自分の命を救ったマーグに対して礼は言わない。あくまで不遜な態度を続けていた。
「シャピロ」
だがマーグはそのシャピロに声をかけるのだった。
「また出撃してくれ」
「わかりました」
シャピロはマーグのその言葉に頷いた。
「それではすぐにでも」
「攻撃目標は君に任せる」
マーグはこうまで言う。
「好きにすればいい」
「わかりました。それでは」
頭を垂れてからまた述べる。
「すぐにでも」
「うん」
そこまで述べてあらシャピロは姿を消す。ロゼはその後姿を剣呑な目で見た後でマーグに対して言うのであった。
「司令はあまりにも優し過ぎます」
「ロゼ」
「あのような者
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ