暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十八話 シャピロ襲来
[8/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
シナプスもそこを指摘する。
「今のバルマー軍はただ攻めているだけだからな」
「そうですね」
それにパサロフも同意する。
「今の彼等はこれといって狙いを定めてもいませんし」
「冷静さもない。楽なものだ」
「数だけですか」
パサロフはまた言う。
「ということは」
「そうだな。しかもそれももうすぐ終わりだ」
見ればバルマー軍はその数を大きく減らしていた。間も無く数のうえにおいてもロンド=ベルの方が優勢に立とうとしていた。
「まだだ!」
だがシャピロはそれでも諦めようとはしない。
「このまま攻めろ!まだだ!」
「ですが閣下」
また部下が彼に対して言う。
「最早我々は」
「そうです」
他の部下達もたまりかねて上申する。
「数においても劣勢になろうとしています。このままでは」
「打つ手がなくなります」
こうも言う。
「撤退することすら」
「くっ」
それを聞いて周りを見る。見れば確かに周りには味方が殆どいない。敵の数が目立ってきていた。彼もそれは認めるしかなかった。
「このままではか」
「そうです。もう限界です」
「残念ですがここは」
「・・・・・・わかった」
ここに至ってシャピロもこう言うしかなかった。認めるしかなかった。
「では。撤退だ」
「はい」
「わかりました」
「後ろには無人機を置け」
彼はその中で指示を出した。
「足止めにだ。いいな」
「わかりました。では有人機は」
「動けるものは回収する」
当然の判断であった。
「艦艇に収容してだ。わかったな」
「了解」
「その後撤退する」
彼はそうも告げる。
「以上だ」
こうして彼等はギリギリで撤退に入った。それは何とか間に合いシャピロは間一髪で戦場から離脱することができた。だが彼にとっては苦い敗戦であった。
「覚えているがいいロンド=ベルよ」
彼は戦場を離脱する時に呟いた。
「神を冒涜した罪を償わせてやる」
そう言い残して去った。戦場にはロンド=ベルだけが残っていた。
「楽勝だったね」
「そうだね」
沙羅は雅人の言葉に頷いた。
「あいつがまともな指揮をしていなかったからね。そのせいさ」
「そうだったね。全然冷静じゃなかったよ」
雅人にもそれはわかった。
「あの言葉か」
亮はすぐに察しをつけた。
「それで冷静さを失ったな」
「へっ、ちゃちな奴だぜ」
忍はそんな彼をこう評するのだった。
「あんな程度の言葉でよ。頭に血が上るなんてな」
「それについては忍は言えないんじゃ?」
「その通りだね」
雅人と沙羅はそう彼に突っ込みを入れた。
「忍もねえ」
「あんただけは言えないだろ」
「へっ、そうかよ」
言い返しもせずに悪態をつく忍であった。
「どうせ俺はよ」
「しかしだ」
ここで亮は言う。
「あ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ