第十八話 シャピロ襲来
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立はバルマーの中でも有名なことだからである。だからこそ知っているのだ。
「そのうえでです」
「援軍についてか」
「そうです。どうやらその援軍ですが」
部下はそれについて言及する。
「バルシェムを送り込むようです」
「バルシェムをか」
それを聞いたゲイルの目の色が少し変わった。
「司令は間違いなく本気であられるな」
「それは間違いなく」
部下も言う。
「これまでにない激しい戦いになるかと。司令御自身も地球に向かわれるつもりのようですし」
「そのようだな」
これはゲイルも予想していた。
「それでは。今後はかなり激しい戦いになるな」
「そうですね。それは確かです」
「バルマーにとっても正念場なのかもな」
ゲイルは何故か暗い顔をしだした。
「今は」
「といいますと」
「いや、何でもない」
しかしそれ以上は言おうとはしなかった。
「忘れろ。いいな」
「わかりました。それでは」
「まずは全軍戦力の再編成にあたる」
彼はそう指示を出した。
「わかったな」
「了解」
バルマー軍とグラドス軍はプラントでの戦いの傷を癒すことを優先させた。その間にロンド=ベルもゼダンで補給を受け英気を養っていたのだった。
だがその彼等のところに。また敵襲の報告が入って来た。
「丁度いいタイミングだな」
アランはその報告を聞いてそう述べた。
「補給も終わり皆も大体気力を回復させたところだな」
「そういうところかね」
イルムはそれを聞いて述べる。
「俺はもうちょっと遊びたかったけれど」
「遊びか」
「ああ、カードな」
楽しげに笑ってアランに告げる。
「タスクとやり込んでるのさ、最近な」
「ポーカーか?」
「いや、ウノさ」
そう答える。
「あれもあれでかなり面白いぜ」
「そうなのか。では今度俺も入れてくれ」
「ああ。仲間は多い方がいいしな」
イルムもそれを受ける。彼等はすぐにゼダンを後にしてその報告があがった月周辺に向かうのであった。その彼等に報告したのはある意味懐かしい面々であった。
「あんた達にこんなことを言うとは思わなかったね」
ラー=カイラムのモニターにいたのはライラであった。彼女達ティターンズの面々は今は連邦軍に復帰しているのである。ただし階級は連邦軍扱いだ。
「あれ、あんたがそこにいるのか」
レッシィは彼女の姿をモニターに見て言う。彼女は今はディザートのコクピットからライラを見ているのだ。
「何か奇遇だね」
「腐れ縁ってやつだな」
ジェリドもそこに出て来た。
「ジェリド」
「暫くだな、カミーユ」
ジェリドはカミーユにそう挨拶をした。
「連邦軍にいるとは聞いていたけれど」
「まさかこうして会うとは思わなかったな」
ジェリドの方からそう言ってきた。
「そう言いたいんだろ?」
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