第十七話 フラッシュ=ディ
[8/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
動力を上回る動きを見せて彼等の上につきそこから頭部を撃ち抜くのを常としていた。
「アイビス」
ツグミは彼女達の戦闘を見てアイビスに声をかけた。
「どうしたんだい、ツグミ」
「どうやら彼等のコクピットは頭部にあるみたいね」
「そうなのか」
「ええ。頭部を撃ち抜かれたら動きを止めるわよね」
「ああ」
それはアイビスもわかってきていた。だからこそ頭部を狙って攻撃をしているのだ。
「だからね。それをやっていれば」
「いいんだね」
「そうよ。それで行きましょう」
「よしっ」
アイビスはそれを受けてさらに頭部に攻撃を続ける。何故か彼女はSPTに対しては容赦するつもりが一切起こらないのだった。
「武器を持たない市民を狙うような奴等だ」
スレイがここで呟く。
「容赦することはない」
「そうだね」
そういうことだった。アイビスも彼女と同じ考えだったのだ。
「そんな奴等。死んでも」
「天罰ということだ」
「そうなんですか」
だがキラはそれを聞いても納得してはいなかった。
「だから。殺しても」
「違うのかよ、坊主」
迷いを見せる彼にムウが声をかけていた。
「今までそうした奴等は随分いたよな」
「はい」
それは彼もわかっていた。ティターンズもそうだったしブルーコスモス急進派もそうだった。キラも彼等のことはよくわかっていた。
「だったら。どうすればいいかわかるよな」
「頭ではわかっています」
しかし感情は。こう言っているのだ。
「けれどそれでも」
「キラ、核ミサイルだ」
ロウが彼に言う。
「それを忘れるな」
「核ミサイルですか」
「奴等はそこまでする奴等だ」
見ればロウもイライジャもSPTに対しては積極的に頭部を狙っていた。
「容赦する必要はないんだ」
「俺も同じだ」
「けれど僕は」
それでも迷いのある彼だった。しかしその迷いはすぐに消し飛ぶことになるのだった。
激戦の続くプラントの裏側で。四機のマシンが蠢いていた。
「よおし、もうすぐだな」
「ああ」
他の三機に乗る異形の者達がやけに人相の悪い男の言葉に応える。
「じゃあ仕掛けるか」
「一気にな」
「ゴステロ」
彼等はリーダーの名を呼んだ。
「このまま滅多撃ちにしていいんだよな」
「ああ、その通りだ」
ゴステロは彼等の言葉に応えた。
「ゲティ、ボーン、マンジェロ」
仲間達の名を呼ぶ。
「コロニーは一撃でいい。わかったな」
「ああ、わかったぜ」
「じゃあよお」
彼等はまず一基のコロニーを狙う。そうしてミサイルを放った」
「ひゃはははははははははは!」
「死にやがれ!」
「後方にエネルギー反応!」
ミリアリアの声はほぼ悲鳴だった。
「プラントに向けてミサイルが!」
「何ですって!?」
マリューはその悲鳴に血
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ