第十七話 フラッシュ=ディ
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たいみたいだけれど」
「だとしたらどうしてだ?」
語るエイジにギャブレーが尋ねてきた。
「プラントを狙ってきたのだ。辻褄が合わないのだが」
「そこまではわからないけれど」
エイジもそこまではわからない。
「けれど実際に」
「迷いがあるのは確かか」
「うん。僕にはそう見える」
そうギャブレーにも述べる。
「敵の指揮官に何かあるのかな」
「何かな」
「そう思うけれどね」
「だとすればだ」
ギャブレーはそこまで聞いて述べた。
「敵の指揮官はこうした作戦を好んではいないということも考えられるな」
「グラドス軍にはそうした指揮官はあまりいないのですけれどね」
エイジは複雑な顔をして述べた。
「あの連中は。自分達こそが優れていると信じて疑いませんから。他の星の人達の命なんて」
「だったらよ」
忍はそれを聞いて言った。
「俺達も同じことをあいつ等にしてやるさ」
「どういうことだい、忍」
沙羅が彼に問う。
「それって」
「決まってるだろ、叩き潰す」
やはり彼はこうであった。
「それだけだ」
「だったらいつもと一緒じゃない」
雅人も彼の言葉に突っ込みを入れる。
「そうじゃないの?」
「そうだな」
そして亮がそれに同意する。
「だが。それでも武器を持たない者を攻撃するバルマー、そしてグラドスは」
「許しちゃおけねえ。見てろ」
忍は話しながらダンクーガを攻撃態勢にする。
「断空砲だ!喰らいやがれっ!」
一気に砲撃をグラドス軍の小隊に向けて放つ。それで枢機まとめて吹き飛ばした。
「何も手出しできない奴にしか武器を向けられねえ卑怯者共が!俺がぶっ殺してやらあ!」
忍はそう吼えた。そうしてその剣と砲撃でグラドス軍を次々に倒すのであった。
戦局は完全にロンド=ベルのものとなっていた。バルマー軍はプラントどころか彼等の陣まで破壊されていき防戦一方になっていた。それは後方の母艦からも確認されていた。
「隊長!」
旗艦からグラドスのSPTの一機に通信が入る。
「このままでは我が軍は」
「わかっている」
そのSPTは他のものとは違っていた。そこに乗る金髪の端整な男の雰囲気もまた。
「仕方がない。ここは一般市民への攻撃を中断する」
「中断されるのですか」
「ですがそれは」
「では聞こう」
男は部下達に問い返した。
「このままで勝てるのか?」
「ここままでですか」
「そうだ。敵の迎撃はあまりにも激しい」
彼はそれを指摘する。指摘だが何処か理由付けめいていた。
「このままでは攻撃どころではないな」
「確かにそうですが」
「ですがハザル司令は」
「司令には私から申し上げておく」
しかし彼はそれでも言うのだった。
「それでよいな」
「わかりました」
「それでは」
部下達はそれで納得
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