第十七話 フラッシュ=ディ
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皆を守る!」
「うざいんだよ!」
だがゴステロはその彼の横をすり抜けていった。
「しまった!」
「こんなのは一発で潰れるんだよ。だからよお」
彼の後ろには死鬼隊もいる。そのままプラントに照準を合わせる。
「何もできねえ自分を呪うんだなあ!」
「セレーナさん!」
「やばい!」
セレーナも別の敵の相手をしていた。とても間に合わない。そんなタイミングだった。
「ひゃあっはははははははははははははは!!」
ゴステロの狂気の笑い声が響く。だがその彼を閃光が貫いた。
「ぐっ!?」
「間に合ってよかった」
そこにはレイズナーマークツーがいた。彼の攻撃だったのだ。
「これで何とかプラントは助かるかな」
「いや、まだだ」
その彼にデビットが言う。
「あの連中の相手があるからな」
「そうね」
デビットは死鬼隊を見ていた。シモーヌもそれに同意して頷く。
「彼等の相手は僕達がするよ」
今度はロアンが言う。
「エイジはあのリーダーを頼むよ」
「わかったよ。とは言っても」
今の一撃でゴステロは致命傷を受けていた。その動きが止まっていた。
「これで終わりみたいだね」
「そうね。爆発を起こしているし」
シモーヌがそれを見て述べる。
「エイジ、見事だったわよ」
「何とか防げてよかったよ」
だが彼はそれを喜ぶだけであった。
「プラントの人達をね」
「あらあら、本当のヒーローがここにいたわ」
セレーナはそんなエイジを茶化すのだった。
「危機一髪って時に現われてしかも謙虚だなんて」
「セレーナさん、悪乗りし過ぎですよ」
「そうかしら」
エルマの言葉にも相変わらずの調子であった。
「自覚はないけれど」
「自覚して下さい。けれど」
エルマはここで戦局を見るのだった。
「もうこれで終わりみたいですね。敵が退いていきます」
「そうね」
セレーナもその言葉には素直に頷くのであった。
「どうやら諦めたみたいね。何よりだわ」
「はい。けれどそれにしても」
だがエルマは戦争が終わっても浮かない様子であった。
「グラドス軍。随分酷いですね」
「どうかしら。よくある話よ」
しかしセレーナの顔も声も何を今更といった様子であった。
「こんなのはね。ティターンズだってそうだったじゃない」
「それはそうですけれど」
「言いたいことはわかってるわ。けれどいちいち嫌な気分を味わっていても何にもならないわよ」
達観した言葉であった。
「わかったわね」
「はい」
エルマも頷くしかなかった。その通りだったからだ。
「今は戦いが終わったことを喜びましょう」
「また随分とさばけてるな、あんた」
デビットがそんなセレーナに対して言う。
「気楽っていうのかね、それって」
「そうよ、私は何時でもこうよ」
右目をウィンクし
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