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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十六話 シークレット=ミッション
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「それは幾ら何でも贅沢では」
「何。願うのはただですから」
商業国家でもあるオーブ人らしい言葉であった。
「それはそれでいいではありませんか」
「はあ」
「ささ、タリア艦長も」
タリアにもそれを勧める。
「ここは願われて」
「わかりました。それでは私は」
それにつられて彼女も願うのであった。
「美少年が増えますように」
「そちらですか」
「はい」
案外彼女もロンド=ベルに染まっていた。にこりとした笑みがそれであった。
ロンド=ベルの面々がそんな話をしているその頃。ゼダンに二隻の戦艦が向かっていた。武骨な白い戦艦と流麗な赤い戦艦が。
「副長」
白い戦艦の艦橋で厳しい髭の老人が若い男に声をかけていた。
「ゼダンまでもうすぐだな」
「はい」
副長であるテツヤ=オノデラがそれに応える。彼はこの戦艦シロガネの副長である。応えると共に問うて来た艦長であるダイテツ=ミナセを見るのであった。
「あと少しです」
「そうか」
ダイテツはそれを聞いてまずは頷いた。
「あのロンド=ベルに合流するとはな」
「思いも寄りませんでしたが」
「だがこれも縁だ」
ダイテツはパイプを口にしてそう述べた。
「ならばそこで戦わせてもらおう」
「そうですね」
「レフィーナ艦長」
「はい」
モニターに赤い髪の美しい女が出て来た。
「それでいいな」
「私は是非共です」
ヒリュウ改の艦長であるレフィーナ=エンフィールドもそれで異存はなかった。
「あのロンド=ベルに入れるなんて夢みたいな話ですから」
「そうですな」
ヒリュウ改の副長であるショーン=ウェブリーがレフィーナの言葉に頷く。
「最初に話を聞いた時はまさかと思いました」
「全くです」
それにテツヤが応える。
「まさか我々が」
「だから縁なのだよ」
ダイテツはまたそれを言う。
「二隻の戦艦と二十機の特殊マシン」
「ええ」
「それが必要とされているということだ」
「それはやはり大きいですか」
「やっぱり大きいと思いますよ」
シロガネの艦橋にいる若い兵士が話に入ってきた。彼の名をエイタ=ナガタという。シロガネの艦橋クルーの一人である。
「我々もこれまでの戦いでかなりの戦果を挙げていますし」
「それもあるか」
「はい、そうかと」
またテツヤに答える。
「それに今は戦力を集中して敵にあたりたいそうですし」
「そうだな」
ダイテツは彼の話に頷く。
「今は少しでもな。戦力を集結させ来たるべき大きな戦いに備えるべきだ」
「大きな戦い。まさか」
「それは言うまでもないと思うが」
レフィーナにそう返す。
「あのバルマー、そして宇宙怪獣とな」
「だから彼等もまた」
「そうだ、いるのだ」
ダイテツは彼等という言葉に反応したのだった。
「この
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