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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十六話 シークレット=ミッション
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だがリョウトは渋る顔であった。
「よくはないよ」
「そんなこと言うから面白くないんじゃない」
「けれどさ」
二人は言い争いになりだした。
「結局は」
「こら、二人共」
オウカがそんな二人に声をかけてきた。
「あっ、はい」
「すいません中佐」
「わかっていたらだ」
そうしてまた二人に声をかける。
「そちらにも敵が集中している。的確に対処しろ」
「はい。それじゃあ」
リオはその敵達を見ながらすぐに動きだした。そうしてまたリョウトに声をかける。
「いい、リョウト」
「うん」
今度は彼も普通に言葉を返す。
「私が前に出るから」
「僕が支援だね」
「ええ、それで御願い」
ボクサーとガンナーの適正を見極めての判断であった。
「仕掛けていくわよ、ヒュッケバインの機動力でね」
「うん」
二人もそれで覚悟を決めた。戦いはさらに激しさを増し敵の攻撃はまるで台風のようであった。その中で二機のマシンが舞っていた。
「いいですか、ラウルさん」
「フィオナ!」
ミズホとラージがそれぞれヒリュウから指示を出していた。見ればそこには二機のエクサランスがある。
「そのまま前に」
「フィオナは左だ」
エクサランスのパイロットに指示を出していた。
「それでいけます」
「いいぞ、そのままだ」
「わかった」
「わかりました」
エクサランスのコクピットから返事が返る。そこには双子の兄弟がそれぞれ乗っていた。
「前か」
「左でしたら」
ラウル=グレーデンとフィオナ=グレーデン。二人はそれぞれのマシンを駆っていたのだった。二人はそれぞれ独特の動きで前と左の敵に攻撃を浴びせる。
「はい、その調子です!」
「いいぞ!」
ミズホとラージはまた言う。
「そうして倒していけば」
「いい。いい感じだ」
「わかった。しかしな」
「どうしたんですか?」
ミズホはラウルの言葉に目を止めた。
「レーダーには何も」
「いや、いるぞ」
彼は不意にこう言い出したのだった。
「バルマーの後ろに。何だ一体」
「艦長」
ラージはそれを聞いてレフィーナに声をかけた。
「バルマー軍の後方に何かいるようですが」
「バルマーの」
「はい。何か見て頂けますか」
「わかりました」
レフィーナもそれに頷く。そうしてレーダーの有効範囲と精度を最大限にしてみた。
すると何かが引っ掛かった。これは。
「何でしょう、これは」
彼女はすぐにショーンに問うた。
「やや小型のマシンがバルマー軍に近付いていますが」
「そうですな」
ショーンもレーダーを見ていた。そうして艦長に応える。
「間違いなくいます。ですが」
「バルマー軍に向かっていますね」
「少し。様子を見ますか」
それがショーンの判断であった。
「ここは」
「はい」

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