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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十六話 シークレット=ミッション
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な」
「左様ですか」
「左様だと」
男はその言葉に不服を感じた。
「そうではないのか」
「いえ。その通りです」
そう答えることしか許されてはいなかった。
「所詮は殖民星の生まれです」
「俺とは違う」
今度は己の出自を誇示した。
「父上の為にも」
彼はそこに何か絶対の信仰を見ていた。その信仰のままに今戦場に向かうのだった。
ゼダンで補給を受けたロンド=ベル。今のところ新しい任務はなく主に哨戒に当たっていた。
「今日も何もなしだな」
「そうだな」
シローと凱が哨戒の帰り道でそんな話をしていた。
「ラクス」
シローは一緒にいたエターナルの艦橋に通信を入れた。
「じゃあそっちに戻るな」
「わかりました」
ラクスもそれに応える。
「では艦長」
「はい」
バルトフェルドが彼女に応える。
「収容準備を」
「わかりました。それでは」
こうしてシロー達が収容される。それも無事終わった。
シローはそのままエターナルの艦橋に向かった。サンダース達も一緒である。そこであれこれと話をしていた。
「何かさ」
ミケルがその中で言う。
「新しい戦力とか来ないのかな」
「それはないだろ」
カレンがそれを否定する。
「今は何処も戦力不足だしね」
「それもそうか」
「俺達だって合流組だしな」
サンダースが述べた。
「ヘンケン隊自体がな」
「そういえばそうだよね」
ミケルはあらためてそのことに頷く。
「そのせいでロンド=ベルも大所帯になったけれど」
「ここは元々そうだけれどね」
カレンはまた言う。
「まあそれは置いておいてさ」
「新しい戦力はなしなんだ」
「だから無理だろ」
カレンはミケルに告げた。
「何処も戦力不足なのに」
「それはロンド=ベルだってそうだけれど」
実際はそうなのだ。連戦での疲弊もあり戦力が少しでも必要なのだ。
「無理なのかなあ」
「諦めろ」
サンダースは素っ気無く言った。
「俺達は随分ましな方だ」
「そうなんだ」
「そうだろうな」
シローが口を開いた。
「俺達は戦艦も十一隻あって」
「マシンの数なんて半端じゃないよ」
カレンはそれについて言う。
「それを考えたら相当なものじゃないか」
「贅沢は言えないかあ」
「今でも充分贅沢だ」
サンダースの意見である。
「これ以上の贅沢はバチが当たるぞ」
「ちぇっ」
「ようこそ」
ここで艦橋に着いた。ラクスが彼等を出迎えてきた。
「お待ちしていました」
「今日も何もなしだったよ」
シローがそうラクスに告げた。
「ゲートのところもね」
「そうなのですか。ですが」
「あ、わかっている」
シローの顔が引き締まる。
「油断はできないな」
「全滅した部隊もあったそうですしね」
ダコスタが述べてきた。

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