宿での一コマ
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というジェスチャーをして、扉の前に近づく。そして、一気に扉を開くと、目の前にいた男に言い放つ。
「今日は来客が多いねぇ。で?こんな時間に何の用事だ?」
扉の前にいた男は、答えずに一目散に逃げていく。追いつこうと思えばいくらでもできるが、圏内じゃどうにもできない。それに捕まえるのも面倒くさい。すぐに後ろからシリカが部屋から顔を出したが、もうその時には、男は階段を下りて行く所だった。
「な、何・・・!?」
「大方盗み聞きだろうなー」
「え・・・でも、ドア越しじゃあ声は聞こえないんじゃ・・・」
「聞き耳スキルってのを上げてれば、部屋の中の声くらいは聞くことができるからな・・・尤も上げててもたいしたことはできないし、あんまりどころか、ほとんど役には立たないからお勧めはしないぞ?」
そんなの要りません!と彼女に怒られ、肩をすくめる。彼女は結構生真面目な方らしい。
シリカを部屋の中に戻し、扉を閉める。
「さて、邪魔が入ったな・・・どこまで話したっけ?」
「え?え?さっきの人は!?」
「目的はよくわからんが、どうせ圏内じゃ何もできないし、忘れていいんじゃないか?」
「そ・・・そんなに簡単に」
シリカにあきれられるが、実際その通りだし。彼女も諦めたのか、また話にもどる。
一通り話し終わったところで、彼女のほうから話題を振ってきた。
「そういえば、森にいたときに、レイトさんが持ってた武器って何なんですか?」
やっぱりそこくるか・・・。
「あー・・・・シリカにはもうばれてるからしょうがないけど、このことは他言厳禁ね」
「はい」
アイテム欄から、2丁銃の片方をオブジェクト化させる。
「これって・・銃ですよね?」
「ん。エクストラスキル《銃火器》な。ちょっとしたことで手に入れてな」
「へぇ・・・」
「ま、この話はまた今度ってことで」
そこで話を切り上げ、銃をしまう。今度はこちらから話しかける。
「ちょっと、聞きたいことがあるんだけどいいか?」
「なんですか?」
これから頼むことは若干マナー違反に関わることだ。
「マナー違反なのは分かってるんだが、敏捷と筋力、どっち重視で振ってるかだけ教えてくれないか?頼む」
「それくらいでしたら・・・えと、私は敏捷寄りですかね。大体7:3ぐらいですね」
「ん、助かるわ」
敏捷寄りでバランスのいい振り方っと。ちなみに俺は敏捷特化の9:1だ。まあ、俺がおかしいだけなんだが。
となると、戦略的には俺が足止め、シリカがアタッカーになるか。
「ちょっとメッセージ送るから待っててくれるか」
「はい」
とある人物に対してメッセージを書いていく。あまり関係のない話だが、
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