暁 〜小説投稿サイト〜
剣の世界の銃使い
宿での一コマ
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
というジェスチャーをして、扉の前に近づく。そして、一気に扉を開くと、目の前にいた男に言い放つ。

「今日は来客が多いねぇ。で?こんな時間に何の用事だ?」

扉の前にいた男は、答えずに一目散に逃げていく。追いつこうと思えばいくらでもできるが、圏内じゃどうにもできない。それに捕まえるのも面倒くさい。すぐに後ろからシリカが部屋から顔を出したが、もうその時には、男は階段を下りて行く所だった。

「な、何・・・!?」

「大方盗み聞きだろうなー」

「え・・・でも、ドア越しじゃあ声は聞こえないんじゃ・・・」

「聞き耳スキルってのを上げてれば、部屋の中の声くらいは聞くことができるからな・・・尤も上げててもたいしたことはできないし、あんまりどころか、ほとんど役には立たないからお勧めはしないぞ?」

そんなの要りません!と彼女に怒られ、肩をすくめる。彼女は結構生真面目な方らしい。
シリカを部屋の中に戻し、扉を閉める。

「さて、邪魔が入ったな・・・どこまで話したっけ?」

「え?え?さっきの人は!?」

「目的はよくわからんが、どうせ圏内じゃ何もできないし、忘れていいんじゃないか?」

「そ・・・そんなに簡単に」

シリカにあきれられるが、実際その通りだし。彼女も諦めたのか、また話にもどる。
一通り話し終わったところで、彼女のほうから話題を振ってきた。

「そういえば、森にいたときに、レイトさんが持ってた武器って何なんですか?」

やっぱりそこくるか・・・。

「あー・・・・シリカにはもうばれてるからしょうがないけど、このことは他言厳禁ね」

「はい」

アイテム欄から、2丁銃の片方をオブジェクト化させる。

「これって・・銃ですよね?」

「ん。エクストラスキル《銃火器》な。ちょっとしたことで手に入れてな」

「へぇ・・・」

「ま、この話はまた今度ってことで」

そこで話を切り上げ、銃をしまう。今度はこちらから話しかける。

「ちょっと、聞きたいことがあるんだけどいいか?」

「なんですか?」

これから頼むことは若干マナー違反に関わることだ。

「マナー違反なのは分かってるんだが、敏捷と筋力、どっち重視で振ってるかだけ教えてくれないか?頼む」

「それくらいでしたら・・・えと、私は敏捷寄りですかね。大体7:3ぐらいですね」

「ん、助かるわ」

敏捷寄りでバランスのいい振り方っと。ちなみに俺は敏捷特化の9:1だ。まあ、俺がおかしいだけなんだが。
となると、戦略的には俺が足止め、シリカがアタッカーになるか。

「ちょっとメッセージ送るから待っててくれるか」

「はい」

とある人物に対してメッセージを書いていく。あまり関係のない話だが、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ