暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第16話 刀を打つべし!!え?それどころじゃない?
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は、気のせいでしょうか? 私は不安になり父上の方を見ると……

「……不味い。夢中になり過ぎて、シルフィアに仕事を押し付けていた」

「なっ!! ……そう言えば私も最近、書類仕事を手伝っていません」

 その時私達に気付いた母上が、こちらに近づいて来ました。

「アズロック ギルバート。小屋作りは終わったのかしら?」

(やばい。洒落にならない位怒ってる)

 私と父上はアイコンタクトで、未完成と答える事にしました。(完成したと言ったら、鍛冶場が比喩無しで吹き飛ぶ)

「もう少しで完成なんだ」

「うん。もう少しです」

 2人一緒にその場から逃げ出そうとしましたが、父上は捕まってしまいました。

「アズロックは仕事があるから残ってね」

 母上は口元だけは笑顔で言いますが、目が笑っていませんでした。

(父上。仕事が終わったら、鍛冶場に来てください。母上の機嫌を直す方法を検討しましょう)byギルバート

(分かった。仕事を片づけたらすぐに行く)by父

 私は走って鍛冶場に戻ると、母上の機嫌を直す手を考え始めました。ただ機嫌を直すだけでは、鍛冶場の安全を確保出来るとは思えません。ならば、鍛冶場で製造出来る武器ならば如何でしょうか? いえ、とても間に合うとは思えません。

 鍛冶場設立最初にして最大の試練です。

 兎に角、母上に鍛冶場が有用であると思わせなくてはなりません。ならばやはり、武器のプレゼントが一番効果的です。今の現状では出し惜しみは出来ません。

 私は一度自室に戻り、以前実験で作ったチタンのインゴットを鍛冶場に全て運び込みます。

(母上の機嫌を直すには、実用性を確り持たせた上にデザイン性も追求しなければ)

 必死にアイディアをひねり出した所で、父上がようやく来ました。

「どうだ?何か良い案は浮かんだか?」

「鍛冶場の存続にかかわるので、やはり武器をプレゼントするのが一番と思います」

「しかしシルフィアは、あれで武器には拘るぞ」

「はい。だからこれを使います」

 私はチタンのインゴットを父上に渡しました。

「軽いな」

「チタンです。重さは鉄の半分以下で、強度は鋼鉄以上です。しかしそれは硬いと言う訳ではないので、これを合金にする事で硬さを補い更に強度を高めます」

 私はそう言いながら、他の材料を《錬金》で混ぜチタンを合金化して行きます。

「……なんと」

 完成したチタン合金に、父上がディテクト・マジック《探知》をかけると感嘆の声をもらします。

「後はこのチタン合金で、レイピアとマインゴーシュを作ってプレゼントすれば……」

 父上は暫く考えてから頷いてくれました。

「……確かに、それが一番可能
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