暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第16話 刀を打つべし!!え?それどころじゃない?
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ドリュアス家に攻めて来るのだけは勘弁して欲しいです。

 母上が毎回失礼の無い様に、手紙の返答をしていました。しかし数がかさむと、流石にウンザリする様です。手紙が来る度に「また返事書くの!!」と、言っていました。父上と母上は手紙よりも、やらなければならない事がたくさんあるのです。

 当然この状況は、母上のストレスになります。そして当然のごとく、捌け口は私になります。見かねた父上が、返事を書く作業を母上と交代してくれなければ、私に身は如何なていたでしょう? 

(……考えるだけで恐ろしいです。本当に助かりました。父上は命の恩人です)

 領では未だ旧クールーズ領の対応で忙しいですが、手が開いてきた私にはやりたい事があります。何と言っても、ラインメイジになったのです。《錬金》を試してみましたが、bT0・錫まで《錬金》出来るようになりました。そして、分離精製と合成が可能になったのです。(元素周期表bP〜50まで限定)

 そして何より、鉄の《錬金》が可能になった事。これは大きいです!!(力説)

 他にも、ニッケル・銅・銀・錫が《錬金》出来る様になりました。ですが、何が無くとも鉄です!!

 これで気兼ねなく、刀を作る事が出来るのです!!

 私は、この1年を書類仕事で潰してしまった鬱憤を晴らすべく、刀の本格的製造に着手する事にしました。しかし設備が無ければ、何もする事は出来ません。何と言っても《錬金》で作った武器は、良い物でも鋳造品と同等の性能しか出せなかったからです。

 ……その程度の出来では、断じて刀と呼ぶ事は出来ません。

 と言う訳で父上にお願いして、鍛冶場を作る事にしました。最初は難色を示していましたが、私の熱意に押し切られた様です。最後には頷いてくれました。

 父上と相談しながら、細かい事を決めて行きます。設置場所・レイアウト・炉と配管・道具類の作成。それらを父上と綿密に話し合い、決めて行きます。始まってしまえば、父上も(オトコ)です。夢中になってくれました。もう、のりのりです。

 しかしこの時、私は気付くべきでした。父上の仕事の効率が落ちた分を、誰が肩代わりしているのか……。

 父上と2人で図面を引き、(ホド)を4日かけて作成。(《錬金》は偉大です)熱効率もマギの知識で上がり、ハルケギニアでもトップクラスの高性能炉になりました。続いて(ふいご)の作成です。これは意外に苦労しました。弁の作成が困難だったからです。その他の道具は、《錬金》で簡単に作る事が出来ました。

 そして、ようやく鍛冶場の完成です。立案から完成まで、1週間もかかってしまいました。

 私と父上は、完成を喜び合いながら館に戻ります。そこには、忙しそうに働く母上の姿が在りました。気炎の様なものが見えるの
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