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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第九話        『修行とフェイトとの出会い』
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それにしても、ほんとあんたは何者なのさ?
戦闘はフェイト以上に出来るし系統のわからない魔法を使うわ、それに歌は上手だし…」

アルフ、最後のは関係ないと思うよ?
でもシホは「ふふっ…」と含みの無い笑みを零して、

「私はただのお節介なだけ。
今後は私の代わりになのはが戦うことになるけどその時はあの子の話も聞いてあげてね?」
「…あの白い魔導師? 彼女では私には敵いませんよ?」
「わからないわよ? 最近私達が直で指導しているからメキメキ力を上げていっているから。
でも、それでも勝てない場合は私が出張ることになるけどね」

そしてシホは「さて…」と荷物を持って立ち上がると、

「それじゃもうそろそろ帰らなきゃいけないから私はお暇させてもらうわ。
次もまたこういった場所で話したいものね。
またね、フェイト、アルフ」
「さようなら…」
「だめだめ。今後もまた会うかもしれないんだから『さようなら』じゃなくて『またね』よ。
それと顔色悪いからちゃんと食事は取った方がいいわ。
無茶は体に毒だわ。
そうでないとフェイトの家を探し出して押しかけるわよ?」

そういってシホは踵を返して公園を去っていった。
いつの間にか結界の気配も消え失せていたので本当に今日はお別れらしい。
それにしても、

「またね、か…ねぇアルフ。シホって不思議な子だったね」
「そうだね…。あの白い方はてんでダメだけど、なんていうのかな?
あいつからはなにか暗いものがあるように感じた。
それに少しだけ匂いが…フェイトに似ていた」
「私に…?」
「うん。直感だけどシホはあの強さを手に入れるまでにすごい過酷な道を通ってきたと思う。
本当に直感だからどうかはわからないけど…」
「アルフがそういうならそうなのかもね…本当に不思議な子。
でも、私はなぜかはわからないけどシホとは仲良くできるかもって思った…」

(フェイトがここまで喋るなんて滅多に無いことだね。
シホの影響かどうかは知らないけど…結構ありがたいね)

アルフはなにか思っているのか私に笑顔を向けてきてくれる。

「…さて、それじゃもう少し頑張ろう。
ここら辺にジュエルシードの反応があるから。
それを封印したら帰って少し休もうか?
シホに怒られたくないし…」
「そうだね!」

そして私達は公園をまた探索することにした。


◆◇―――――――――◇◆


Side シホ・E・シュバインオーグ


…ついつい話し込んじゃったわね。
でも少しは情報を得ることはできた。
フェイト自身は別にジュエルシードを集める事だけに執着していた。
だからどう使うかとかはきっと考えていない。
よって、背後でフェイトを動かしている黒幕がいるということ。

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