暁 〜小説投稿サイト〜
茨の王冠を抱く偽りの王
06.攻略
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
「いずれ危険はこの国全体に広がる。俺たちが食い止める他ない」

「やだよそんなの。僕が失敗して誰かが死んだら犬死にってことでしょ」

「責任は俺が負う」

「キョウたちの責任も。言うだけなら簡単だよ。.......僕は参加を辞退します」

集の言っていることもあながち間違えではないが.......そう思っているとアルゴが.......

「おい、集!好き勝手言ってんじゃねぇぞ!」

「みんなのために言ってるんです。あの人について行くのはおかしいって」

テメェ!、アルゴが集の胸ぐらをつかむ。

「ちょっとちょっと、今この場で厄介なのは君とガイどっち。空気読もうよ」

「だってよ」

アルゴは胸ぐらを離す。
この空気に耐えられなくなった集はテントから出て行く。

「どうします?」

「あぁ、作戦の変更は無しだ。以上」




外に出て集を探しに行くも見つからない。
テントを出てすぐにシオンが来た。

「王様、どうしたの?そんなの浮かない顔して」

「あぁ、今回作戦......集の考えもガイの考えもどっちも間違ってないから.....俺はどうしたらいいのかって」

「うーん、どっちでもいいじゃない」

シオンは笑顔でそう答える。

「私はあなたのものだから、王様が行くなら私は行く、行かないなら私は行かない。自分を信じてよ王様」

シオンの笑顔にまたも引き込まれそうになる。

「そうだな」

いつの間にか雨は上がっていた。



日没の時間......作戦開始の時間だ。

「作戦開始」

ガイのその小さな声とともに作戦は開始された。

『ブラックスワンより全ユニットコンバットオープン』

激しい警告音が辺りにあり響く。


『ガイ、陽動は概ね成功、もう入れた』

「あぁ、しばらく通信を切る。祈っていてくれ」

『早く帰ってきてね』

それでツグミとの回線はきれた。

「走れ!」

「全然あってないね、桜満集君、茨壊君」

「走るのに精一杯なんだ」

「はなから、使う気なんてないよ、俺は」

「早く慣れなよ、人殺しに」

城戸は笑みを浮かべてそういうと手榴弾の線を抜き、そーれい、とおもちゃを投げるように投げた。

爆発により壁が破壊される。

「コアはこの奥だ。行くぞ」

銃弾が飛んでくる。ガイはかわし、打った相手を銃で撃ち抜く。

先に進むに連れて人数が増えていく。

「どんどん増えてくる」

「うざいなここまでくると」

「ここは私が.....いい、ガイ」

いのりが言う。

ガイは少し驚いたような顔をして言う。

「好きにしろ」

「ありがとう」

いのりが
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ