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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-11 transfer students
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と戦っている。
味方でもあるが、敵でもある。いわば、金で雇われる傭兵みたいだ。
麗矢の発言次第では、千冬は麗矢を殺しにかかってくるだろう。


麗矢は何も言わない。
千冬は麗矢を睨んだまま動かない。
対峙する二人。


「……ふっ、あなたは俺の目的を知っている筈だ。ならばそんなことを聞くのはお門違いってものなんじゃないんですか」?
「だからこそ、聞いているんだ。お前は、自分の目的のためならば仲間を裏切ることだってたやすい。」


麗矢は冷酷すぎる。
今なら、両親を殺せと命令されても、機械のごとく始末するだろう。
麗矢とはそういう人物なのだ。


仲がいい家族を見ると寂しくなる。だから、その家族を壊してやりたくなってしまうだろう。
自分にはそんな優しい家族はいなかった、と。


勿論、そんなことは八つ当たりだと分かっている。
だから、今ではそんなことはしない。無意味だから。


――――くっ…………


突然麗矢は、右肩を抑えた。
昔、千冬にやられた古傷が疼く。あのちりつくような殺気を受けていると。


「くくくっ、心配しなくても大丈夫だ。そんなことはありえない。あの組織もまだ動くことはない。」
「……ということは、やはりお前は……」
「もう、いいか? そろそろ同居人の夕食を作らないといけないので。」


踵を返して屋上を出る。
千冬をそんな麗矢の背中を見つめる。
麗矢が出て行っても、屋上の扉を見る。


――――一夏は絶対守る。私の命に代えてでも。


千冬もまた、ヒールの音を響かせて屋上から出ていく。


麗矢と千冬。
二人は何を見ているのか――――。





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