第十五話 血の狼煙
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チャムはそんなトッドを見て声をあげる。
「じゃあさ、ショウ」
「俺もなのか」
「当たり前でしょ、元祖聖戦士なんだから」
そういうことになっていた。
「だからここでもね」
「わかったよ。それじゃあ」
困ったような笑みを浮かべてから頷いた。まずはウィングキャリパーに変形して敵陣に一直線に突き進むのであった。
「行くぞ」
「いっけえええええええ!」
チャムがコクピットの中で叫ぶ。
「必殺のオーラ斬りだあ!」
「はあああああああっ!」
まとめて敵を両断した。それはトッドのそれに匹敵する威力であった。
ショウ達の前にはSPTも敵ではなかった。彼等の他のメンバーの活躍もあり補給部隊は無事助け出されロンド=ベルはまずはそれは確保した。しかし敵はまだ戦場に残っていたのであった。
援軍も来た。だが今度は無人機ばかりであった。
「相変わらずの戦法か」
ギャブレーはそれを見て呟く。
「数で押す。それがバルマーか」
「だったらギャブレー君」
横からレッシィが言う。
「こっちもいつものやり方だな」
「その通りだ」
ギャブレーの返事は決まっていた。
「一気に倒す。それだけだ」
「ダバ!」
アムがダバに声をかける。
「あれやっちゃって!」
「よし!」
ダバはそれに頷く。そうしてバスターランチャーを構えるのだった。
「これで一気に!」
「そうよ、このまま!」
エリスが横で言う。
「撃っていいから!」
「よし!」
援軍に来たメガロート達に対してバスターランチャーを放つ。それで数機まとめて粉砕するのだった。
それを合図に敵の援軍にも攻撃を浴びせる。その中にはクォヴレーもいた。
「バルマーはやはり数で来るのか」
彼もまたバルマーとの戦いの中でわかってきたものがあった。それは彼等との戦いにおいてはかなり重要なことであった。数なのだ。
「なら」
それならばやり方があった。彼はそれに移った。
「受けろ」
ベルグバウを動かす。そうして攻撃に移る。
「エメト=アッシャーーーーーーッ!」
敵を小隊単位で狙ってきた。その狙いは的確で見事に敵を小隊単位で蹴散らした。彼はここで非凡な才能も仲間達に見せていた。
「凄いわね」
「ああ」
アラドはゼオラの言葉に頷いていた。二人はそのクォヴレーの後ろにいる。
「これだけの戦闘力があるなんて」
「それに動きもいいぜ」
見ればバルマーの攻撃を全てかわしている。それはアラド達に匹敵する程であった。
「天才ってやつか?」
「そうかも」
今度はゼオラがアラドの言葉に頷いた。
「前の戦闘でも凄かったけれど」
「そういえばよ」
「何?」
「やっぱり誰かに似てるんだよな」
アラドは首を捻りながら述べた。
「あの動きも戦い方も」
「そうね。誰かしら」
だがどうして
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