暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十五話 血の狼煙
[5/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

クォブレーは少し怪訝な顔を浮かべて二人の言葉に頷く。
「わかった。それじゃあな」
「じゃあ一緒に」
「出撃ですね」
「それにしてもな」
シローはそんな彼等をみて首を少し傾げさせていた。
「あまり演技が上手くないんだな」
「アラド君とゼオラちゃんのこと?」
「ああ」
アイナの言葉に頷く。
「はっきりわかるよ、俺でも」
「ふふふ、そうね」
アイナはそんな二人を見て笑っていた。
「私にもわかるわ、それは」
「正直あの二人には」
そのうえでまた言う。
「ああした任務はどうかな」
「そうかもね。けれど」
そのうえでクォブレーを見ていた。
「彼等のあの雰囲気にクォブレー君も馴れてきたみたいよ」
「馴れて?」
「ええ。そこからロンド=ベルにも」
こうも言う。
「馴れてきたんじゃないかしら」
「そうかな」
シローはアイナの言葉を聞いてからまたクォブレーを見た。彼の目からはそうは見えない。
「俺はそうは思わないけれどな」
「それでも。わかったことがあるわ」
「それは何だい?」
「少なくとも彼はバルマーのスパイじゃないわ」
アイナはそれは感じ取っていた。
「それはね。わかるわよね」
「ああ、それは一応」
シローもそれなりに鋭い。だからこそそれは感じ取っていた。
「わかる、俺にも」
「わかってくれていたらいいわ。だから」
「信頼していいんだな」
「それは今からの戦いでもわかるわ」
穏やかな笑みと共に述べた。
「彼を見ていればね」
「よし、じゃあ後ろは安心して行くか」
「シローの後ろはいつも大丈夫よ」
アイナはその笑みでまた述べた。
「それは何故なんだ?」
「だって、いつも私がいるから」
そういうことであった。
「だからよ」
「そうか。それじゃあ」
「任せてね。それで二人で」
「ああ、戦おう」
二人は二人でそのムードの仲にいた。そうして互いを気遣いながら戦いに向かうのであった。
補給部隊はゲート付近で敵の攻撃を受けていた。そこにいたのはやはりバルマーのマシン達であった。
「やっぱりそうかよ」
「予想通りとはいえね」
「何かありきたりに思えるよ」
サンダースとカレン、ミゲルはそれぞれ述べる。
「それで艦長」
シローはヘンケンに尋ねた。
「これからどうしますか?」
「まずは総員補給部隊の方に向かう」
彼は救援を優先させることにしたのだ。
「そして彼等を保護して」
「そこから敵の迎撃ですね」
「うむ、そうしよう」
そうシローに告げた。
「それでいいな」
「わかりました。じゃあ今から」
「向かうぞ。総員それでいいな」
「了解」
「勿論です」
皆それに頷く。
「それじゃあ」
「ただしだ」
ここでヘンケンはまた言う。
「敵と一緒に味方まで撃つこと
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ