第十五話 血の狼煙
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れじゃあ」
「どうぞ」
二人はここぞとばかりに差し出す。クォヴレーもそれを受け取る。
「では」
口に入れる。すると。
「・・・・・・・・・」
倒れた。予想通りであった。
「やっぱりなあ」
トウマは怯えた顔で倒れ伏したクォヴレーを見ていた。
「そうなっちまったか」
「おい、担架だ担架」
アイビスが周りに言う。
「このまま放っておくわけにはいかないぞ」
「しかしよお」
ここでトウマは首を傾げて言う。
「何でアズラエルさんとか例の三人はこれ食っても平気なんだ?それどころか」
「美味しそうにねえ」
エクセレンも言う。
「食べちゃってるけれど」
「味覚が違うようだ」
キョウスケが述べた。
「彼等はな」
「そうなんだ」
「味覚だ」
皆それに納得する。
「それに身体の頑丈さが違う」
アズラエルもあの三人もそうであるらしい。
「だから平気なのだ」
「ということはつまり」
アクアはそれを聞いて述べる。
「議長も普通の人じゃないってことね」
「何か納得」
やけに納得できる話であった。アズラエルならば。
「道理で尋常じゃない人だと思っていたら」
「そういうことだったのね」
「しかしよ」
トウマは大きな謎について気付いた。
「GGGの連中ですら倒れるクスハやミナキの料理を食べて平気なんてどういうことなんだ?」
「そうだな」
ヒューゴが彼の言葉に頷く。
「普通では有り得ない」
「いや、有り得ないってものじゃ」
「ロボットよりも身体が頑丈なんて」
アラドとゼオラがそれに突っ込みを入れる。
「どういうことなんだよ」
「あの三人も。そういえば」
もう一人の超人に気付いた。
「バサラさんも」
「あの人たちどうなってるのよ」
「何気にうちって超人が多いな」
マサキもそれに気付いた。
「BF団と変わらねえんじゃねえのか?」
「お兄ちゃん、それはちょっと」
プレセアが兄に囁く。
「人間じゃない人ばかりになるわよ」
「それもそうか。しかしよお」
それでもマサキは言わずにはいられなかった。
「ここまでとんでもねえのばかり揃っていたらよ」
「そういえばシュウ様も毒は全然効かなかったわ」
サフィーネはそのことを思い出した。
「どんな毒も」
「あいつも訳わかんねえとこがあるからな」
マサキは自分のライバルをボロクソに言った。
「まあそれもありだろうな」
「世の中奇人変人が多いわね」
ミリアリアは言葉を失っていた。
「何か」
「そうだね」
トールが彼女の言葉に頷く。
「どうにも」
「それはそうとクォヴレーは大丈夫なのか?」
サイは彼を心配していた。
「あれだけの劇物を一気に流し込んで」
「危ないんじゃないかな」
カズイはそう見ていた。
「ラクスさんは平気だったけ
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