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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十五話 血の狼煙
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「わかった」
クォヴレーは二人のその言葉に頷いた。
「それじゃあ。俺も入れてくれ」
「どうぞ」
皆が笑顔で彼に言う。こうして彼は皆の中に入った。
その彼にアイビスが声をかけてきた。
「なあ」
「何だ?」
そのアイビスに顔を向ける。表情を変えずに。
「あんた、何が好きなんだ?」
「何が?」
「だから食べ物だよ」
そうクォヴレーに言う。
「何が好きなんだ、そちらは」
「そうだな」
何故かここで考え込む顔になるのであった。
「何だろうな」
「何だろうっておい」
これはアイビスも予想していなかった。
「ないってわけはないだろ、幾ら何でも」
「そうなのか?」
それでもクォヴレーの調子は相変わらずであった。
「そうなのかっておい」
「まあまあ」
そこにツグミが入る。
「じゃあクォヴレー君も食べてみたらいいわ」
「何を食べればいいんだ?」
「例えばこれ」
たまたま側にあったアキトのラーメンを出す。
「食べてみたらいいわ」
「わかった」
その言葉に頷き丼を手に取る。そうして食べてみると。
「これは」
「どうかしら」
「何と言えばいいのかわからない」
こう言うのだった。
「これは」
「美味しいっていうのよ」
にこりと笑って彼に告げた。
「それはね」
「そうなのか」
「これも食べるといいぞ」
今度はディアッカの作った炒飯を出す。アイビスが出していた。
「どうだ?」
「これも美味しいというのか」
「あとこれもどうだ?」
スレイは自分の側にあったクリスのサンドイッチを差し出した。クォヴレーはそれも手に取って口に入れるのであった。
「いいな」
これにもいい評価を下した。
「美味しい」
「それが美味しいっていうのよ」
ツグミはにこりと笑って彼に述べる。
「わかってくれたわね」
「ああ、いいものだな」
クォヴレーは微かにだが笑った。
「美味しいというのは」
「それじゃあクォヴレー君」
出てはいけない人間が出て来た。
「これなんかどう!?」
「げっ」
「まずい」
皆彼女を見て声をあげた。
「私が作ったジュースだけれど」
クスハであった。彼女は自分の作ったジュースを差し出していた。
「どうぞ」
「私も」
悪いことというものは実によく続くものである。ミナキは自分のお握りを差し出していた。
「召し上がれ」
「わかった」
「わかったってちょっと」
「あの、クォヴレーさん」
アラドとゼオラが慌ててクォヴレーを止める。
「もういいんじゃないかな」
「そうよね、そうよ」
ゼオラがかなり焦っていた。
「満腹しましたよね。ですから」
「いや」
しかしクォヴレーは何もわかってはいなかった。
「まだだ。エネルギー補給は万全ではない」
「よかった。そ
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