第十四話 虚空からの転生
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られるのは」
「というかそれしかないんだよ」
アイビスもはっきりと述べた。
「考えられるのはね」
「少なくとも宇宙怪獣ではない」
スレイはあえて当然のことを述べた。
「あれはな」
「バルマーっていったらエイジもそうだけれどね」
「エイジさんはまた別の系統だし」
「全く何もわからないままか」
「あれだろ?」
アイビスは二人に言った。
「今はあいつにはアラドとゼオラがついているんだったな」
「ええ、そうよ」
ツグミが答えた。
「内緒だけれど監視役も兼ねて」
「そうか、果たしてどうなるかな」
「まだ敵という可能性もある」
スレイもまた言いにくいことをあえて言う。
「まだ、な」
「それで済んだらいいかも知れないしね」
アイビスはふと悪い予感を感じた。
「それで済んだらって?」
「ああ。ひょっとしたらだよ」
アイビスはツグミに応えてその悪い予感を言うのだった。
「もっと。とんでもないことがあるかも知れないんだ」
「とんでもないことって」
「ガンエデンさ」
それであった。彼女達も戦った神である。
「あれと関わりがあるんじゃないかって思ってね」
「馬鹿な」
だがスレイはその可能性を否定した。
「ガンエデンは滅んだ。イルイも普通の女の子になった」
「それはそうだけれどね」
「それでまた復活する筈がない」
「だよね。考え過ぎか」
「そうだ。これ以上考えても煮詰まるだけだ」
スレイはそう結論付けた。
「ここは休もう。何処かに行くか」
「一杯やる?」
ツグミがこう提案してきた。
「ウイスキーあるし」
「いいね」
「そうだな」
二人もそれに乗ってきた。
「じゃあそれで」
「ブランデーもあるぞ」
スレイも酒を出してきた。
「あたしはこれさ」
アイビスもボトルを出してきた。
「ウォッカさ」
「強いのね、アイビスも」
「だから好きなんだよ」
楽しげに笑いながら述べる。
「飲むのはね。それじゃあ」
「うむ、三人でな」
「楽しくね」
三人はそのまま一杯やりだした。一杯どころではなかったが。とりあえず三人の絆は健在であった。
アラドとゼオラは。ずっとクォブレーを見ていた。
「やっぱりね」
「ああ」
そのうえで二人でこっそりと話をしていた。
「普段の生活にもおかしなところはないし」
「少食なだけだよな」
これはアラドの基準であった。
「あれだけしか食べないなんてな」
「あんたが食べ過ぎるの」
「あれっ、そうかな」
「そうかなってね」
ゼオラは怒った声になった。
「いつも丼で五杯じゃないの。甲児さん並に食べて」
「そうだったのか」
「そうよ」6
むくれた感じで言う。
「御飯を炊くのが大変なんだから」
「悪い悪い」
「それはそうとして」
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