第十二話 龍を喰らうもの
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何かあるのは間違いないわ」
「そうですか」
「けれどまだそれを断定するには」
「あまりにも。何もわかっていないわ」
リツコは歯噛みする顔で述べた。
「何もかもがね」
「そうですよね」
「結局は」
「今はまだ敵を追うしかできない」
大文字が無念そうに言うのだった。
「残念だがな」
「わかりました」
「それじゃあ今は」
「今度は宇宙に出る」
大文字は告げた。
「宇宙にですか」
「そうだ。今は連邦軍の再編成で宇宙の戦力を地球に編入する」
そうした流れになっていたのだ。地底の勢力をとりあえずは止めた今それを徹底させる為にさらなる戦力を投入するということだった。
「だからその間我々は」
「宇宙の守りを固めると」
「そういうことだ。いいな」
「了解」
「わかりました」
皆大文字のその言葉に頷いた。
「それではすぐに」
「宇宙に」
「整備が終わり次第台湾に向かう」
大文字はそう指示を出した。
「そして宇宙に出る。いいな、諸君」
「はいっ!」
皆その言葉に頷く。こうしてまず彼等は宇宙に出ることになった。これがまた新たな星達の巡り合いとなるのはまだ誰も知らなかった。
第十二話完
2007・9・29
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