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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十二話 龍を喰らうもの
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た。
「皆にそれは伝わったからな」
「えっ!?」
ここでナタルはふと立ち止まった。
「皆といいますと」
「だから皆にだ」
ヘンケンは楽しそうに笑いながらまた言うのだった。
「放送が入っているからな」
「な・・・・・・」
ようやく事情がわかった。顔が次第に赤くなる。
「そうだったんですか、それじゃあ」
「今の話は皆聞いているぞ」
「皆、それじゃあ」
「あの少佐」
そのキースから通信が入ってきた。
「キ、キース」
「何でまたそんな見え見えの誘導に引っ掛かるわけ?」
困り果てた顔でナタルに言う。
「折角内緒にしていたことがまたばれたし」
「ご、御免なさい」
顔を真っ赤にして俯いて応えるナタルであった。
「つい。どうにもこうにも」
「まあいいか」
諦めた声をあげる。
「今更ってやつだしさ」
「うう・・・・・・」
「まあそれはいいから」
もうそれは強引にいいことにするキースであった。
「今から帰るから。宜しくね」
「今日は何がいいの?」
ナタルはここでまたミスを犯してしまった。
「貴方が好きなものを作ってあげるから」
「あの、少佐」
流石に今の言葉にはヘンケンも呆れていた。
「今の言葉は流石にだね」
「えっ、何か」
しかも本人はここではまだ気付いていない。
「あるのでしょうか」
「大尉はこれから帰投するんだが」
そこを言う。
「だからこの場合は」
「あっ・・・・・・」
言われてまた気付く。そうしてまたしても顔を真っ赤にさせる。
「そうでした、すいません」
「いや、私はいいが」
もうこうなっては処置なしであった。
「大尉がねえ」
「御免なさい、キース・・・・・・じゃなかった」
慌てて言葉を訂正する。
「気にするな、大尉」
「わかりました」
「わかったな」
「わかったも何も」
「今のは幾ら何でもあれじゃないのか?」
オデロとトマーシュは何と言っていいかわからない感じになっていた。
「なあ、絶対に」
「そうだな。モロバレだ」
「五月蝿いっ」8
ナタルはそんな彼等に顔を真っ赤にして言う。
「もう終わったことだ。あれこれ言うなっ」
「はいはい」
「わかったよ、それじゃあ」
「とにかくだ」
二人を強引に退けた後でキースにまた言う。相変わらず顔は真っ赤なままだ。
「大尉、早く戻ってきてくれ」
「了解っ」
こうしてキースは無事戻ってきた。しかしどうにもナタルは顔を真っ赤にさせたままでそれからも周りにあれこれとからかわれたのであった。
「それにしてもだ」
呉に戻った一同はあらためて話に入った。その対象は言うまでもなかった。
「孫光龍ですね」
「はい」
クスハはイーグルの問いに答えた。
「一応は知っているつもりですがまた僕達の前に現れるとは」

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