第九話 立ち上がれ!勇気ある者達
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「トウマさんにあんまり酷いじゃない!」
「そんなことは関係ありません!」
「関係あるわよ!」
「そうだ!」
「そうよ!」
フレイも参戦してきた。
「トウマさんの頑張りとか見ないでそんなこと言うなんて。ミナキさん、貴女一体何様よ!」
「ちょっとフレイ」
「怒り過ぎよ」
トールとミリアリアが何時にも増して凄まじい剣幕のフレイに対して言うのだった。
「わかてるわよ。けれどね」
「気持ちは抑えられないってわけか」
「それはわかるけれど」
カズイもサイもそれはwかる。だが。
「それにね」
フレイはまだ言う。
「何か。ミナキさんって昔の私みたいで」
「貴女と一緒にしないで!」
ミナキはまた言った。今度はフレイに。
「お父様はね、システムLIOHを地球を守る為に」
「私だってお父様死んだわよ!」
フレイも遂に激昂した。目から涙が溢れだしていた。
「えっ・・・・・・」
「戦争でね!それもシンに殺されたのよ!」
「じゃあ貴女あの」
「そうよ。アルスター事務次官が私のパパだったのよ」
フレイは泣きながら言った。
「そのことでキラに酷いことも言ったし人を一杯傷つけたわよ。ミナキさんのやってることはそれと全く一緒なのよ。前の私と」
「じゃあシン君、貴方が」
「そうさ」
シンは苦い顔でミナキの問いに答えた。
「俺だよ。フレイの親父さんを殺したのは。戦艦ごと沈めてな」
シンもまた苦い顔をしていた。話したくはないのがすぐにわかる。
「俺がやったんだ」
「そうなの」
「シンもキラも憎んだわよ」
フレイはそれも言う。
「それで酷いことしたし言ったし。それと同じなのよ!」
「同じじゃないわ!」
ミナキはやはりわからない。わかろうとしない。
「私はそんなのとは!」
「じゃあ何でトウマさんにあんなこと言うのよ!」
またアスカが激昂して叫んだ。
「あんまりでしょ!トウマさんを切り捨てるなんて!」
「不適格だって言っただけよ!」
「同じじゃない!」
また叫ぶ。
「それがね!よくそこまで思いやりのないことが言えるわね!」
「そんなのいらないわ!」
ミナキは気付いていないのだ。自身のエゴイズムに。だからこそ言う。
「だってあれはお父様の!」
「お父様お父様ってね!」
アスカはまた言う。
「それを楯にして他の人傷つけて!それでも!」
「地球を守る為よ!」
「あんたなんかに地球は守れないわよ!」
「どういうことよ、それ!」
「自分で考えなさい!」
アスカはさらに怒りを爆発させようとしていた。
「トウマさんのことをね!」
「だから言ってるじゃない!」
ミナキは何もわからないまま相変わらずの反論をするだけだった。
「トウマは不適格だって!」
「ちょっと、本当にあんたそれでも人間なの!」
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