暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第九話 立ち上がれ!勇気ある者達
[11/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
に気付いていない場合もある」
また笑って述べる。
「はあ」
「だが。今度は少し事情が違うようだ」
「ですか」
「一つ言っておきたい」
ここまで話したうえでまた述べてきた。
「それは一体」
「何があっても。焦ってはいけない」
そうトウマに告げる。
「決してな。それはわかっていてくれ」
「皆そう言いますね」
トウマはレーツェルにも言われてそう呟いた。
「今の俺を見て」
「不安だからな」
レーツェルは今度はそう言うのだった。
「今の君は。どうにも」
「どうにも、ですか」
「わかったな。焦ってはいけない」
また言う。
「それだけはわかってくれ」
「わかりました。それじゃあ」
「それと一つのことにはこだわらないことだ」
こうも述べた。
「一つのことにな。いいな」
「は、はあ」
「わかったらまた進むのだ」
「進む・・・・・・」
「道を」
まるで人生を諭すようだった。少なくともレーツェルはトウマに対してただ戦いのことだけを教えているわけではないのがわかる。トウマにも。
「いいな」
「わかりました。じゃあ」
「おのれ!」
その横ではフローラが戦い続けていた。相手は凱である。
「ガオガイガー!小癪な!」
「フローラ!ここはやらせない!」
ブロウクンマグナムを放ちながらフローラに言い放つ。
「この街は俺達が守る!」
「戯言を!」
フローラはきっとした顔で凱に言い返す。
「貴様等ごときが我が邪魔大王国を倒せると思っているのか!」
「ああ、その通りだ!」
凱はそれに応えて言う。
「御前達の野望、俺達が止めてみせる!」
「おのれ!」
彼等が戦いを続ける中他の者達も次々と敵を倒していく。それは百鬼帝国のマシンに対して集中していた。彼等を率いるハドラーはそれを見て選曲の劣勢を感じていた。
「まずいな」
「はい」
側にいる士官が応えた。
「今回は退くべきかと」
「うむ」
ハドラーはその士官の言葉に頷いた。
「では今のうちにだな」
「ええ」
「撤退する。すみやかにだ」
「了解」
百鬼帝国の将兵はすぐに撤退を開始した。その撤退は完全に邪魔大王国を無視したものだった。フローラ達は見捨てられた形になった。
「フローラ様」
それを見たハニワ幻人達は凱と激戦を続けるフローラに言ってきた。
「百鬼帝国が」
「くっ!」
この事態にはフローラとて戦局の不利を悟らずにはいられなかった。彼女も決断を迫られる形となってしまったのである。
「ここは撤退されるべきです」
「どうか御決断を」
「・・・・・・止むを得ないのだな」
「残念ながら」
ハニワ幻人達はそう意見を具申する。
「どうされますか」
「・・・・・・わかった」
苦い顔で答えた。
「ここは退く」
「はい。それでは」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ