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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八話 混沌の大地
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る。
「いつも作っていたなんて。やっぱり」
「アクシズは寂しいものだったからな」
ハマーンの笑みに寂しげなものが含まれた。
「ミネバ様と二人で。多くの時間を過ごした」
「ハマーンも。色々あったんだな」
「そうしたところは御前と同じだ」
ハマーンは今度はカミーユに言葉を返した。
「寂しいことには。慣れている」
「そうか」
「だが。好きにはなれない」
笑みの中の寂しさを増した顔になっていた。
「これだけはな」
「御前には申し訳ないことをしたが」
クワトロはそう語るハマーンから微妙に顔を逸らしていた。
「だが私は。こうするしか」
「御前にも御前の都合がある」
ハマーンもそれがわかってきていたのだ。
「もう終わったことだ。気にすることはない」
「済まない」
「私とて。女になったのだ」
寂しさをそのままに語る。
「もう少女ではないのだからな」
「いえ、ハマーンさんはまだ少女だよ」
ここでヒメが言った。
「どういうことだ?」
「だってとても純粋だから」
「純粋。私が」
「うん。ハマーンさんの心はとても奇麗」
ハマーンに対して告げる。
「だから。少女だよ」
「ふふふ、何か照れ臭いな」
アクシズの時には誰にも見せたことのない笑顔だった。
「そう言われるとな」
「そもそもハマーンさんってまだ二十一じゃない」
カナンが言ってきた。
「まだまだこれからよ」
「というかはじまったばかりだな」
ヒギンズもそれに加わる。
「今やっとな」
「そういえば」
ナタルもふと思い出す。
「私よりも四つも年下で」
「そうなのよねえ。ちょっちどころじゃないショック」
ミサトは複雑な顔で苦笑いを浮かべていた。
「八つも年下なのにこんなにしっかりしていて純情だから」
「ハマーンさんはこれからいい人がきっとね」
「それはまだ先か」
ハマーンは自分で述べる。
「今はミネバ様をお守りせねばな」
「何かそこのところがお母さんみたいなのよね」
リツコが指摘してきた。
「それか大きいお姉さんか」
「要するにあれだろ?」
またしてもシンが言う。
「おばさん臭いってやつか。まあうちはナタルさんとかマリュー艦長とかミサトさんとか赤木博士とか完全なおばさんが・・・・・・って」
「少年」
既に取り囲まれていた。シンの目の前にはナタルがいる。
「やっぱり・・・・・・死ね」
袋叩きにされる。結局はこうなる運命だった。
シンが医療室に放り込まれている間にもデザートの時間は続く。マリューやユリカの作った怪しいものはオルガ、クロト、シャニが食べて事なきを得た。その後で彼等の方針が決定したのだった。
「これからだが」
ブライトが皆に対して言う。
「まずは地底勢力を叩きたい」
「彼等をか」
「そうだ。ゲストもイ
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