第七話 インスペクター四天王
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あまり不吉なこと言うなだわさ」
「おとすまねえ。けれどついな、気になって」
「だが可能性は皆無ではない」
ブライトは腕を組んで言う。
「また新たな敵が出て来る心構えだけはしておこう」
「そうだな。それがいい」
アムロが彼の言葉に頷いてみせた。
「どうなるかわからないが意識していれば迅速に対応できるしな」
「そういうことだ。それではな」
「ああ。まずは地底勢力に」
とりあえず彼等は日本への帰路についた。だがその途中でまた敵の報告を受けたのだった。
「やはり来たか」
「場所は!?」
ラー=カイラムのブリッジにあがったアムロとブライトはすぐにサエグサとトーレスに問うた。
「アメリカです。場所はシアトル」
「シアトルか」
アムロはシアトルと聞いてすぐに目を光らせた。
「遠いな。ここは急がないと」
「わかっている。速度をあげろ」
彼の言葉を受けて無頼とはすぐに命じた。
「いいな。シアトルまで全速でだ」
「了解」
トーレスとサエグサはすぐに二人の言葉に頷いた。
「じゃあ今から」
「全速で」
「それで敵はどの勢力だ?」
ブライトは今度は敵について尋ねた。
「地底の勢力か?それともバルマーか」
「いえ」
サエグサはブライトの問いに首を横に振った。ブライトはそれを見て心の中で嫌な予感を感じたがそれはあえて口には出さなかった。
(まさか)
「さっきのインスペクターのマシンと同じです」
トーレスが報告をあげた。
「インスペクターの!?まさか」
「ですが間違いありません」
トーレスはこうも言う。
「実際に彼等が」
「わかった。ならいい」
これ以上の疑問の言葉は時間のロスと判断した。それでこう返した。
「インスペクターならそれでいい」
「わかりました。では全軍シアトルに」
「うむ、頼むぞ」
「しかし。どういうことだ」
ブライトにかわってアムロが疑問を呈してきた。彼はわかったうえでそれを出したのである。
「どうしたアムロ」
「いや、インスペクターの兵器だったな」
予定調和のように話を進める。
「シアトルに現われたのは」
「報告ではそうだな」
「俺達が今戦ったのもインスペクターだがこれは一体」
「複数の方面軍がいるのかもな」
ブライトはこう予想を立ててきた。
「北京の彼等とは別の」
「いや、それはおそらくはない」
ブライトの予想に対してアムロはこう返した。
「あくまで俺の勘だが」
「ないか」
「考えてみてくれブライト」
そのうえでブライトに対して言う。
「インスペクターは北京に四天王全員がいたな」
「ああ」
それははっきりと見た。その通りだ。
「おそらく最高幹部の彼等がだ。それならば」
「インスペクターの主力は北京にいたあれだ。そう言いたいんだな」
「そうだ。俺
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