第七話 インスペクター四天王
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」
「おいおい、また随分と欲が深いなインスペクターってのは」
今度はマサキが言った。
「俺達の力が欲しければ力づくで奪ってみせやがれってんだ」
「わかった。では交渉決裂だな」
その言葉と共に恐竜を思わせるマシンが姿を現わした。
「相手になろう。私はインスペクター四天王の一人ヴィガジ」
「何だ、この禿頭」
甲児はモニターに現われた男の顔を診て言った。
「手前がヴィガジだってのかよ」
「如何にも」
ヴィガジは甲児に対して答えた。
「私がそのヴィガジだ」
「もう話は済んだよな」
甲児はその彼にまた言う。
「だったら来やがれ、この禿!」
「よかろう」
ヴィガジは甲児の言葉にも感情を露わにはしない。だが戦闘用意は出来ていた。
「行くぞ。全軍攻撃開始」
「来たわね」
ミオがその動きを見て声をあげた。
「こっちだって遠慮はしないわよ!」
「ミオ、まずはレゾナンソクエイクを御願い」
テュッティがミオに言う。
「私はケルヴィンブリザードを仕掛けるわ」
「了解!」
ミオはテュッティのその言葉に頷く。
「じゃあまずは派手にやっちゃうんだから!」
「リューネ、ヤンロン!」
マサキも二人に声をかける。
「俺達もやるぜ!派手にな!」
「わかってるわよ!」
「まずは一撃だ」
二人もマサキの言葉を受けて前に出る。
「数だけで勝てると思ってらね!」
「それは違う」
五機のマシンがまず前に出た。そうしてインスペクターの軍に広範囲の攻撃でダメージを与える。これが口火となった。
ロンド=ベルのマシンは総攻撃を浴びせてきた。それはまさに火炎そのものであった。
「おらおらおらっ!」
ケーンがドラグナーを前に出す。
「久し振りによ、暴れてやるぜ!」
「っておめえこの前の戦いも派手にやったじゃねえか」
「別に久し振りじゃないんじゃないのか?」
「出番の関係なんだよ!」
そうタップとライトに返す。
「最近出番がなかったからよ!派手にやるぜ!」
「インスペクターの強さを見させてもらいたい」
「ええ」
美久はマサトのその言葉に応える。
「その為にも今は」
「頑張ってね、マサト君」
ゼオライマーは前線に出て派手に暴れる。一気だけでもかなりのものだ。
戦局はすぐにロンド=ベルに傾いていった。左右に別れた彼等はそこから鋏で紙を切るようにインスペクターの軍勢を切っていっていた。そうしてヴィガジのいる後方にまで迫っていた。
「やい尻頭!」
勝平がヴィガジに対して言う。
「手前みてえな奴はここで終わりにしてやるぜ!」
「私が終わりだと」
「そうだ!」
勝平は彼に言い返す。
「ギッタンギッタンにしてやっからな!」
「ふむ、確かに好戦的だ」
ヴィガジは叫ぶ彼を見て冷静に述べた。
「あまりにも。だが」
「
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