第七話 インスペクター四天王
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変わったのを見てケーンが問うてきた。
「一体何なんだ、この連中は」
「よかったら教えてくれねえ?」
「まあ敵だってことはわかるけれど」
タップとライトも述べる。
「バルマーと対立する勢力の一つだ」
ダバが三人にそう説明した。
「異文明の勢力で。かなりの力を持っている」
「何だよ、バルマーの敵なのかよ」
勝平はそれを聞いて少し安心した声をあげた。
「だったら俺達と一緒じゃねえか」
「本来はそうね」
ミリアはその勝平に静かにそう返した。
「本来は!?」
「けれど彼等はここに来た」
「関係ない筈の地球に」
ダバも言う。
「それが何故かは俺にはわからないが」
「では私が教えてやろう」
また声がした。
「それは諸君等があまりにも危険だからだ」
「危険!?」
「俺達がか」
「そうだ」
声はまたロンド=ベルの面々に答えてきた。
「君達は圧倒的な戦闘力を持っている。それが危険だというのだ」
「俺達を危険だと判断するのか」
「その通り」
彼は勇にも答えた。
「その技術はあまりにも戦闘に突出している。宇宙の歴史を変えんばかりにな」
「だからどうするっていうんだ?」
今度はジョナサンが彼に問うた。
「俺達を同化するつもりなのはわからるんだがな」
「何、悪いようにはしない」
見下ろす感じの声であった。
「我々としては平和を望んでいる。これは事実だ」
「段々胡散臭く聞こえてきてるんだけれどよ」
勝平はまた述べてきた。
「平和平和ってよ。こういうこと言う奴ってよ」
「そうだな」
宇宙太は彼のその言葉に同意して頷いてきた。
「奇麗事を言う奴程信用できない」
「そうよね」
恵子も彼の言葉に頷く。
「何かを隠しているのよ」
「それで君達は僕達をどうするつもりだい?」
万丈が声に問うた。
「保護してくれるとてもいうのかな」
「その通り」
声は万丈に対して答えてきた。
「我々は平和を愛する。君達の平和もまた」
「その平和はどうやってもらえるのかな」
「我々が君達のその技術を預かる」
話が本題に入ってきた。
「そうしてその技術を宇宙の平和の為に使うのだ」
「何かと思えば」
「結局はそれかよ」
皆今の言葉を聞いて呆れ返った顔になった。
「要するに自分達の為に使うんじゃない」
「それでよく平和って言えたものね」
「ふむ。邪推されるとはな」
声はロンド=ベルの面々の冷たい言葉も兵器で受け流していた。
「君達はどうやら我々を理解してはいないようだな」
「いや、もう充分だよ」
リューネが彼にそう言い返す。
「あたし達の力を利用したいんなら素直に言いなよ」
「そうだ」
ヤンロンも言う。
「僕達の力は僕達の為にある。御前達の為ではない」
「では我々にその力を預けないというのか
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