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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六話 妖花フローラ
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同じサイボーグ同士。何かあるな」
「そうだな」
宙はその言葉に対して頷いた。
「だが御前は今は」
「しかし心はサイボーグのままさ」
あえてこう言うのだった。
「今でもな」
「そうなのか」
「そうさ。だから御前に言いたいんだ」
「同じ仲間としてか」
「ああ。今は焦るな」
そう友に告げる。
「御前の実力は備わっている。後は」
「後は。何なんだ?」
「何かが追い付いてくるからな」
「何かがか」
「そうだ。じゃあ俺はこれからトレーニングをしてくる」
「あたしもね」
ルネも去る。二人して研究所のトレーニングルームに向かう。その時宙も誘った。
「御前もどうだ?」
「いや、俺は」
だが彼はそれを断った。
「少し一人にさせてくれ。それでいいな」
「ああ、それならな」
「また後でね」
二人と別れる。そうして宙は一人研究所の外で歩きながら考えるのだった。
「さて、と」
辺りを見回しながら考えている。
「どうするかだな。これかは」
「どうしたもこうしたもない」
何処からか女の声がした。
「司馬宙」
「その声は」
聞き覚えのある声だった。すぐにそれに反応する。
「御前か、フローラ」
「そうだ。研究所に襲撃を仕掛けに来たのだが」
「だからあの時熊本にいなかったのか」
「その通り。あれは囮だったのよ」
「くっ」
その狡猾さに歯噛みする。
「そうだったのか。危ないところだったぜ」
「だがそれは上手くいったようだ」
「馬鹿を言え!」
フローラの今の言葉を負け惜しみと受け取っての言葉である。
「今御前は一人だ。それでどうして」
「それならそれでやることがある」
不敵に笑って宙に返す。
「司馬宙、いや鋼鉄ジーグ」
鋼鉄ジーグとあえて呼んだ。
「貴様をここで倒す」
「俺をだと」
「そうだ。傷ついている今の貴様なら造作もないこと」
笑みが酷薄なものになる。その笑みで以っての言葉であった。
「だからこそ。覚悟しろ」
「それはこっちの台詞だ!」
フローラと正対しての言葉だ。
「この鋼鉄ジーグの力見せてやるぜ!」
「今の貴様では私に勝てはしない」
「まだ負け惜しみか!」
「残念だが違う」
ジーグに対して冷徹極まる言葉をかけた。
「違う?どういうことだ」
「今貴様はビッグシューターがない。それで私に勝つつもりか」
「クッ」
その言葉には歯噛みするしかなかった。ビッグシューターがなくてはジーグは完全な力を発揮できないからだ。それはフローラもよくわかっていた。
「さあ、覚悟はいいな」
ジリ、と間合いを詰めて言う。
「ここで。死ぬのだ」
「例えジーグにならなくとも」
だが宙はそれでも戦意を衰えさせてはいなかった。毅然として立っていた。
「俺はこれがある!ビルトアップ!」

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