第一話 宣戦布告
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光龍のことですか?」
クスハがそれに問うてきた。
「それは」
「はい。彼は主を失いましたが己の使命を失ったわけではありません」
「己の使命を」
「きっとまた動くでしょう。ですから」
「彼を追うんですね」
ブリットが問うてきた。
「それじゃあ」
「はい」
シュウもそれに応えて頷いてきた。
「そのつもりです。それでは私もまた」
「ああ、またな」
マサキが応えてきた。
「また会える時を楽しみにしているぜ」
「ええ、こちらこそ」
去ろうとしたところでクスハに顔を向ける。何かを思い出したようだった。
「そうだ」
「何か?」
「その孫光龍ですけれどね」
「何かあるんですか?」
「注意して下さい、貴方とブリットさんとは浅からぬ因縁があります」
二人はその言葉に顔を向けてきた。
「私と」
「俺と」
「そうです。ですから」
「またあの人と戦うことになるんですね」
クスハはそのことに顔を暗くさせてきた。
「やっぱり」
「ええ、おそらくは」
シュウはそれに応えて述べた。
「ですから。覚悟はしておいて下さい」
「わかりました」
クスハもブリットもそれに頷いてきた。
「それじゃあ」
「また戦いに」
「おそらくバルマーもすぐに来ます」
また言うのだった。
「ですからそれへの用心も。それでは」
シュウもまた去った。そうして何処かへと向かったのだった。
こうしてロンド=ベルはまた彼等だけになった。とりあえずは日本の呉で新たなる戦いの時を待っていたのであった。それが運命であるかのように。
「けれどよ」
ディアッカがパフェを作っていた。その中で皆に述べる。
「何か今結構平和だよな」
「そうね」
「今のところはな」
プルとプルツーがそれに応える。
「そうだよな、すぐにまたバルマーや宇宙怪獣が山みたいに来るんだろうな」
「それだけだといいけれどな」
イザークが言ってきた。彼はクレープを食べている。
「他にも敵が出るかもな」
「敵ですか」
ニコルがそれに顔を向ける。彼はケーキであった。
「けれどあれだろ」
ミゲルが言う。見れば赤服になっている。彼だけでなくジャックやエルフィもである。これはザフトが変わった為だ。アカデミーの成績ではなくそれまでの撃墜数や活躍で赤服になることになったのだ。その為彼等も赤服になったのである。
「地球圏の敵は全て倒したんじゃなかったのか」
「とりあえず出ているだけはだよな」
ジュドーがそれに応えてきた。
「まだいるかも知れねえぜ」
「それはあるわよね」
ルーはジュドーの言葉に頷いた。
「また何か出て来るかも」
「けれど出て来るって何が?」
イーノがそれを聞いて言ってきた。
「地下勢力だってもうやっつけたし」
「そうだよな」
モンドがイーノのその
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