第47話
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透明の盾を持っている愛穂は心配した表情で麻生を見つめている。
「恭介、やっぱり行くの?」
「当たり前だ、警備員の銃弾だけじゃあ限界がある。
俺にはあの石像をもっと簡単に破壊する手は色々あるが、まずはあの女を殴らないと気が済まないんだよ。」
麻生の言葉を聞くと愛穂はため息を吐く。
「分かったじゃん。
けど、約束して。
必ず戻ってくるって。」
「約束する必要はない。
俺は戻ってくる。」
それだけを言うとエリスの方をじっと見つめる。
風斬は何をするのか全く分からないので上条に聞いてみる。
「あの・・・これから・・何を・・?」
「これから俺と恭介があの石像を超えてあの女をぶん殴りに行く。」
上条の言葉に風斬は耳を疑った。
しかし、上条の表情は冗談を言っているような表情に見えない。
「あいつは俺やインデックスの友達の風斬を化け物呼ばわりしたんだ。
一発はぶん殴らないと気が済まねぇんだよ。」
風斬は自分の為に此処まで怒ってくれることは嬉しかった。
嬉しかったがこんな銃弾が飛び交う中を走り抜けるなど自殺行為に他ならない。
だが、上条はいつもの笑顔を浮かべて言った。
「大丈夫だ、風斬。
何も作戦なしで突っ込むわけじゃないからな。」
風斬を安心させるように優しく言い聞かせる上条。
麻生が一言、行くぞ、と伝えると上条は前を見据える。
麻生は両手の指に挟まっている宝石を合わせると麻生の手の中が光り輝く。
「Schuss schiest Beschuss Erschliesung。」
麻生がそう唱えると前方に横一列に広がっていた警備員は麻生の直線状の部分だけ隙間を開ける。
次の瞬間、麻生の両手から光の光線のようなモノが発射されエリスに向かって放たれる。
「ッ!?・・エリス!!」
シェリーは慌ててオイルパステルを振るいエリスを盾にしてその光を受け止めさせる。
エリスと光の光線がぶつかった瞬間、大きな爆発が起こると警備員達は一斉に撃つのを止めた。
シェリーはこの瞬間に何か行動を起こすと考え、すぐさまエリスを修復させる。
だが、エリスが修復するよりも一歩早く麻生と上条が土煙の中からシェリーに向かって走ってきていた。
土煙が晴れるとエリスは多少壊れながらもその場に立っていた。
警備員はそれを確認すると再び集中砲火を始める。
「え、エリス・・・」
シェリーは目の前にいる敵をエリスで薙ぎ払おうとするが出来ない。
もしエリスをこちらに呼び戻せば警備員の弾丸がこちらに飛んでくるからだ。
麻生と
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