第十九話 もてない苦しみその三
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いれば乗り越えればいいのよ」
七美とコゼットの答えは単純明快であった。実にわかりやすい。
「いい?」
「勿論」
「うん、まあ」
七美と彰子の返事はそれぞれ異なっていた。そこに二人の心境の違いがあった。
何はともあれ三人は壁を越えて学校の中に入った。昼はあんなに賑やかだった学校が見る影もなくしんと静まり返っている有様はえも言われぬものであった。
「それでさ」
七美はその中でコゼットに問う。
「何処なの?」
「こっちよ」
指差したのは体育館の方であった。体育館といっても幾つもあるがコゼットが指差したのは最も大きい第一体育館であった。
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