第十八話 犬とアザラシその三
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を聞いて今度はその目を丸くさせた。
「そうだったの」
「ああ。ってこのクラスになった時最初の自己紹介で言わなかったか?」
「そうだったっけ」
「さあ」
「覚えてないのか」
「だってねえ」
「ダンって言ったら」
皆とても動物好きとかそういうイメージがないのである。こういう時に不良とはいささか損な役回りである。
「バイクとかねえ」
「そういうイメージだから」
「まあいい」
だがそれを受け止めてしまうところが彼の器の大きいところであった。彼はこれでも中々器の大きな男なのである。不良だが人としてはいい奴なのだ。
「まあ動物園の息子だからな」
「うん」
「昔から動物は好きだった。今だってな」
「一番好きな動物は?」
「動物は何でも好きなんだがな」
「それでもその中で特に好きなのは」
「そんなのは決められないな」
蝉玉にそう答える。
「皆好きだからな」
「本物ね」
「そうね」
蝉玉とナンがそれを聞いて頷き合う。
「そういうことだ。ついでに言えば動物園と水族館が一緒でな」
「うん」
「ヒョウアザラシには注意していた」
「ヒョウアザラシ?」
「何、それ」
クラスの面々はそんなアザラシは知らないようである。それを聞いてキョトンとした顔になっていた。
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