暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
過去話〜懐かしむ思い
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施設内では色々と用途に分けて子どもたちの形式番号を変えているんだ。彼女はEvナンバー(エボリューション・ナンバー)―――つまりISを扱うことに関して『ブリュンヒルデにも劣らないほどの実力を持つ人間』だ。俺は子どもを数字で呼ぶのはあまり好きになれないからそれぞれ過去の名前を教えているんだがね。ちなみに君はノーマルナンバー。これからは精進しろ。そうすれば今より高い位に就くことが出来る」

 どうやら給料制らしく、高位に行けば行くほど給料が上がるらしい。それで結華という少女はその最高位にいるらしい。最高位に行けば一般の代表候補生よりも位が高く、さらに支給品が渡されるらしいのだ。そしてある程度なら自由が効く。これは利用する手はない、な。

「………それで、高位に就くのはどうすればいい?」
「簡単よ。月に一度テストが行われる。その時に私を倒せばいい。まぁ、ISを動かすことができなければ無駄―――と言いたいところだけど、そうでもないの」

 結華の言葉に俺は首を傾げた。

「わかりやすく言うと、別分野でEvナンバーと同等の位に就けばいいのよ。そして幸い、私は掛け持ちとしてCo(コンバット)ナンバーの(ファースト)の称号も持っているわ」

 戦闘においての最高位ってことか。まぁ、ISを使用できるのは女だけだからEvナンバーに名を連ねるのは女だけってことか。
 だが同時に疑問に思う。女しか動かせないならどうして採用したのかが。

(だったらISコアを作り直せばいいだろ。それにそもそもそれだけしかできなくて何が天才だ?)

 ………いや、白騎士事件で認めざる得なかったというべきだろう。まぁ、いくら女性優遇制度なんて言っても結局は政治家にも女性が増えたから完璧な制度ではないんだけど。

「それでね。今日はその日なのよ」

 結華の言葉に俺は驚いた。

「……それにだ、お前には一方的で嫌かもしれないがテストを受けてもらうことになった。上層部もうるさいからな」

 克己はそう言い、俺はため息をついた。

「それで、相手がこいつってことですか?」
「こいつって失礼だなぁ。これでも私はここで戦闘においては最強だよ」
「……悪いな。今までいた場所が場所だからそういう奴に限って女性優遇制度だとか持ち出して俺は説教されるんだよ」

 そういえば、一度簪様を侮辱したお嬢様気取りの転校生がいたな。それを注意すると、

『あら、男風情が何を言っているのかしら? こんな何の取り柄もないブスは私が慈悲で飼ってあげようとしているのよ?』

 その時、クラスメイト全員が簪様を庇った。だが、全員の足が震えていた。

(………ああ、日頃の行いか……)

 今では俺たちはクラスメイトに受け入れられて仲良く暮らしているが、それまで
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