04.茨の王様
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が姿を現す。
『あんたいのりに何したの』
「何って?」
『じゃなきゃ、あの子がガイの命令に逆らうわけないじゃないの!おかげで作戦がめちゃくちゃよ!」
「今はそんなこと言い争ってる場合じゃない、綾瀬」
『わかってるわ、ガイに何かあったら許さないから』
綾瀬のエンドレイブに掴まれ僕と壊は後方からくるエンドレイブを回避した。
建物の一階部まで降りた俺たち。
『ゴメン、ちょっと隠れてて』
綾瀬のエンドレイブから降りた俺は、逃げる集の援護にまわる。
「クソッ!数が多い、集、大丈夫か?」
その時、上の方で爆発音が聞こえ、誰かが落ちてくる。
落ちてきたのは城戸研ニだ。
集は城戸の方に向かい走り、光る胸に手を入れ込む。
城戸から出て来たヴォイドは白色の銃。
「後ろだ!」
ガイの声とともに集は後ろを振り返り、自分を攻撃しようとしているエンドレイブに銃を向け、放つ。
そのエンドレイブは空中へと浮かぶ。まるで重力がなくなったように。
『キリがない』
「数が.....」
うじゃうじゃとエンドレイブが出てくる。
「無駄だ。おとなしくしろ」
「クソッ!どうすれば」
その時、上空から声がする。
「シュウゥゥゥゥ!!」
いのりだ。しかも、一番上の階から飛び降りてきた。
「いのり!!」
集は雄叫びをあげながら、城戸のヴォイドをチャージする。
「間に合えぇぇ!!!」
その瞬間、この空間の重力が消えた。
集は無重力となった水を踏み台にしていのりの元へ。
そんな集を見ているとどこからか声がする。
「助けて、王様」
この声はどこから......
だが、確かに声がする。
俺は無重力となった空間を走り、その空間を抜け、一階へと侵入する。
「助けて、王様」
その声はだんだんと大きくなっていく。
曲がり角を曲った先にその声の正体はいた。
腕からは血を流した水色の長髪の少女が倒れていた。
「大丈夫、君?」
彼女を左手で起き上がらせる。
「うっ......」
「大丈夫?」
彼女は辺りを見渡してから、俺の右腕を見る。
「やっと見つけた。私の王様」
「困りますね、勝手に施設を向け出しては」
誰かの声がする。目の前を見るとそこには白衣を着た、白髪に青い目の少年。
「お願い、王様。私を助けて」
彼女の目はかなしげでもあり、嬉しげでもあるそんな目をしていた。
その時、いきなり彼女の胸の部分がいきなり光り出した。
それはまるで、ヴォイドを取り出す時の光のように。
「お願い、王様。私を使って.....壊れるくらいにメチャクチャ
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