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魔法使いへ到る道
1.いっちねんせ〜になったら(ry
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隙もない完璧なロジックだった。なのはとアリサとすずか、それに周りで様子を見守っていた同級生たち全員がポカーンとしている。
 とりあえず、当初の目的であるけんかの仲裁は完了したのでさっさと家に帰ることにする。今日は見たいアニメがあるんだ。カバンの取っ手を握りなおし、
「じゃあなお前ら。けんかなんか止めて仲良くしろよ」
 言い残して、教室の出入り口をくぐる。
 玄関に向かう道すがら、ウチのクラスの奴に手を引かれて廊下を走る先生とすれ違った。教師が投入されたのだから、これでこの件は完全に終了するだろう。よかったよかった。


 翌日のことである。
「あ!やっと来たわね」
 廊下で会う同級生と挨拶を交わしながら教室に入ると例の三人娘、なのは、アリサ、すずかが駆け寄ってきた。何か言おうとしたので押しとどめ、とりあえずは自分の席に向かう。
「なんだお前ら、揃いもそろって。そのようすだと仲直りはできたようだな」
「ええ。アンタが帰った後先生が来てね、それから怒られたりパパたちも呼ばれたりして大変だったんだから」
 親御さんまできたのかよ。それはきっとこの頃の子どもにはそこそこ堪えたのではないだろうか。
「で、結局何なんだよ。俺になんか用があるんじゃないのか」
「あ、それなんだけどね…」
「ちょっとアリサちゃん。ずるいよ、一人だけお話して」
「そうだよ。私たちだって関係あるんだからね」
 一人だけぐいぐいと前に来ていたアリサだったが、両サイドの二人に言われ引き下がった。続いたのはすずかだ。
「えっとね、今日はキミに昨日のお礼をしたかったんだ」
 柔らかな笑みを携えそう言うと、残りの二人に目配せをして小さく「せーの」で
「「ありがとうございました」」
「まあ…その、ありがと」
 なのはとすずかはきれいに合ったのに、アリサだけは小さくもごもごとしていた。恥ずかしかったようだ。
 さっそく二人が文句を言い出したので、気持ちは伝わったから十分だ、と治めといた。
 わざわざお礼を言うためだけにとか律儀な子達だなー、と思い感心していると、なんと用件はまだ終わっていなかったのだ。
「あのね、その…わたしたちと、お友達になってほしいの」
「お、おう。いいけど」
 もじもじしたなのはにお願いされてよく考えずに了承した俺。改めて真正面からそういわれると非常に照れくさい。OKした途端三人の表情が輝いたのを見てさらに照れた。羞恥プレイだろこれ。
「私は高町なのは!よろしくね」
「私は月村すずか。よろしくお願いします」
「アタシはアリサ・バニングスよ!よろしくしてあげるわ!」
 やはりアリサだけ方向性が違った。アリサちゃんは素直じゃないなぁ、と二人に言われ顔を真っ赤にしている。
 と、ここまでしっかり自己紹介も踏まえて挨拶されたんだ。俺
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