§24 黎斗と護堂と須佐之男命と
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た邪眼、隠密活動を今まで出来た最大の要因である気配断絶。最低でもこれらを教える羽目になる。自身の手の内を知られること自体はそれほど痛手ではないのだが、こんなに教えていると権能説明だけで日が暮れそうだ。
「……えっと、僕は邪眼っーモンを持っているのね? 鈍っているから効果は対象の魔法やらなんやらの無効化、権能の軽減程度なんだけど。それでアテナの障壁崩し手伝いました。んで、生物と意思疎通が出来る能力もあるのよ。それで大量の「護堂に協力してくれる意思」を雷放ってた護堂に送り込んだの」
「もっと、普通に協力してくれても良かったんじゃ……」
護堂の言うことももっともだ。だが、それでは黎斗の目的が果たせない。もっとも、当初の目的である”同郷のカンピオーネに会う”なら既に達成しているのだが。ぶっちゃけいつ引き篭もっても問題ない。せっかく久々に友達が出来たんだし、現世で知り合った友人達の一生を見届けてから戻ろう、と予定を立てているからいるだけだ。
「まぁカンピオーネとバレて厄介毎に巻き込まれたくなかったし? とりあえず護堂が強くなってくれれば僕は楽隠居できるからさ。基本応援係ということで。無理ゲーだったりそんな日和ったこと言える様な状況じゃないようだったら協力するけれど」
だから頑張って、と爽やかな笑みを浮かべる黎斗。
「……協力自体は、してくれるんだな?」
辛うじて護堂が言えたのはその一言だけだった。
「まーね。護堂一人で手が回らないと独断で判断した場合も勝手に動くけど、基本裏方に回るよ」
「……まぁ、敵対しないだけマシか」
味方であるだけマシ、護堂はとりあえずそう思うことにする。勝手に戦局を引っ掻き回される恐れがあるのが心配だが、敵宣言されて襲い掛かられるほうがたまらない。それに比べれば、十分マシか。
「マスター、恵那さんとの関係も説明なされたほうが」
「そうだそうだ。普段オレの事散々言ってるくせに、清秋院はどうなんだよ?」
エルに追随してこちらへ問いかけてくる護堂。顔がニヤけておりつっついてくるからだろうか、黎斗は内心すごくムカつく。ハーレム王に冷やかしを受けるなんて……!!
「恵那は現在叢雲の一件で謹慎処分になったのよ。んで同居人たる僕が監督責任者となっております以上QED証明終了ー!!」
「はえぇよ!?」
護堂に一気に説明したらつっこまれた。だが他にどう説明しろというのか。
「いっとくけどなんで僕が監督とか理由なんて聞かないでよ? 僕だってわからないんだから。なんか謹慎処分の決定に当たりスサノオやら正史編纂委員会からなんか言われたらしいけど」
「そうだ、スサノオだ! 玄関のアレなんだよ」
神殺しの話、恵那
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