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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-10 fight fiercely
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――――本当に面倒事を増やしてくれるっ!!


ちんたらやっているとジリ貧である。埒が明かない。
一気に加速して、ブレードを一体のコアがあるであろう所に突き刺す。
運よくコアに刺さり、爆散する。


一機倒した油断から、もう一機から放たれるビームに気付くのが遅れた。
そのまま避けようとしたが、後ろに鈴がいた。こちらに気付く様子はない。


「ああっ、もう!」


麗矢はブレードを前に突出し、それに逸らせる。
何とか流し、鈴の近くに着弾する。だが、鈴にダメージはない。


ひとまず安心し、気を取り直して残りの一機の始末にかかる。
一夏のほうは終わったようだが、一夏が気絶して、鈴に抱きかかえられていた。


どうやらシャッターのクラッキングが終わったようで突入部隊がアリーナ内に入ってきた。
しかし麗矢には、それに目を向ける暇がない。
いきなり、無人機の動きがよくなったのだ。まるで誰かが操縦しているみたいに。
もう犯人の目星もついているが、今はこいつに集中する。


「せあああっ!!!」


もう一対一である。
遠慮なしに武装を展開する。両手に《スラッシャー》をだし、二本の剣を巧みに使い攻め立てる。
だが、あいつも二本展開して捌いていく。


(エネルギー収束率――――23%)


攻撃と同時に超電磁砲にエネルギーを溜めていく。
麗矢はこれで決着をつけるつもりのようだ。


左手の重りを外し、抑える物がなくなった麗矢は加速する。
あいつ――――識別名判明。《ゴーレム》――――も無骨なフォルムから流動的なフォルムになった。
戦いは一気に高速機動戦に。


(エネルギー収束率――――47%)


      ◯


「さっすが、れーくん! やっぱり強いねー。」


閉塞的な空間の中に一人の女性がいた。
その女性は不思議な服を着て、頭にウサミミをつけていた。
忙しなく両手を動かし、キーボードを叩いている。


三つ並んでいるモニターには今、IS学園で起こっている事件が映し出されている。
真ん中の一枚には麗矢がブレードをモニターに向かって振り下ろすところだった。


その女性、見る人が見ればだれかすぐにわかる。篠ノ之束である。
彼女は本気で動かしている。
実際に動かすとなれば、体力がないためすぐに疲れて動けなくなるだろう。しかし、タイピングである。束に勝てる者はいないだろう。
戦いは互角。


束はいつになく真剣にモニターと向かっていた。


      ◯


――――絶対これ束が動かしているだろ……


半ば確信している麗矢。
麗矢がここまで本気で戦ったのはいつ以来だろうか。
ここ、二年ぐらい
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