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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-9 she is feelings
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もいいし、もう勧誘もしない。どう?」
麗矢は考える。
勝負を受けて勝てば、もう勧誘を受けることがないから、静かになるはず。
「わ――――。」
分かったと言いかけた口を閉じる。
麗矢は重大なことを見落としていた。この勝負は麗矢にメリットがないことに。
負ければ生徒会入り、勝てば勧誘は受けなくなるが――――
生徒会長に勝ったことになり、そのまま生徒会長に。
麗矢は楯無をちらっと見るが……おいしそうに麗矢が作ったパスタを頬張っている楯無。
それを見るとやる気が無くなってくる。
「いや、やっぱりやらない。」
えーっとパスタを含ませた頬を膨らませてむくれる楯無。
行儀が悪いと諌めつつ、麗矢もパスタを食べ進める。
楯無は麗矢を見る。
幼いころに分かれて、何年も過ぎるのにほとんど変わらない麗矢。
昔を思い出す。
みんな笑って、笑顔が絶えなかったあの頃を。
楯無は思った。
今も昔も変わらない麗矢を見て。
――――麗矢を好きになって良かった。今でもその思いは変わらないよ。
重い恋愛感情だ。
◯
麗矢は自由を願う。
最近、楯無が生徒会に勧誘してくることは無くなった。
でも一夏が麗矢の行動を妨げる。
千冬に護衛を頼まれていなかったら、あいつを誘拐してそこら辺の組織に引き渡していたかもしれない。冗談抜きで。
――――俺の時間だ! 俺がどう過ごそうが俺の勝手だろう!!
と、言ってやりたい。
実際に言えば、あいつは崩れてしまう。どこか麗矢に頼っている節があるのだ。
それは分からなくもない。でも、二人しかいなくても、その二人が友達である必要はないはずだ。
なのにどうして友達であろうとするのか、麗矢には理解することはできなかった。
考えるだけで腹が立ってくる。
そして、クラス対抗戦の日が来る。
それが今だ。
麗矢はISを展開して、アリーナ上空で待機していた。
侵入者が来るならばここからと予想したからだ。
その予想は当たっていた。だが、外れてもいた。
一体だけと予想していたが、実際は三体だった。
「ちっ!」
何とか二体の注意は引きつけられた。
だが、一体の注意は引きつけることはできなかった。
しかもその一体が、アリーナを覆っているシールドを突き破って侵入していった。
「くっそ……」
麗矢は誰に言うわけでもなく、それでも悪態をつかずにはいられなかった。
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