第二部
第一章 〜暗雲〜
九十三 〜謎の少女〜
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
、何でも話す!」
その時、背後で微かな気配を感じた。
人影が、素早く立ち去ろうとする。
「逃すか!」
「はっ!」
彩の投げた槍が人影の行く手を遮り、紫苑の弓は衣服ごと傍の木に縫い付けた。
「そ、そいつだ! そのチビ助が、俺達にやれって指示したんだ!」
件の男が叫ぶ。
すかさず、兵が駆け寄り、縛り上げた。
頭を覆っていた布が取り払われ、素顔が露わになる。
身の丈は、鈴々や雛里と同じぐらいか。
そして、やはり幼く見える。
「黄巾党を装うなんて、どういう了簡よ……土方」
少女は、冷たくそう言い放った。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ