第十二話 本能には勝てないその一
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
。
「このクラスの平均点はな」
「ああ」
「一〇〇点満点で九七・七だ」
「おおっ」
「すげえな、また」
「おそらくこの記録は破られないだろうな。皆凄い美人だからな」
「うちのクラスの男子もねえ」
「黙ってればそれだけいくでしょうに」
またダイアナとジュリアの言葉である。このクラスは男も結構男前が揃っている。マルティにしろ決して醜男ではない。気は優しくて力持ちといった感じである。
「正直甲乙つけ難いぜ」
「じゃあどうするんだ?」
「誰を狙うかだな」
「それは俺に任せるんだ」
ジョルジュが胸を張って言った。
「俺はやる。何があってもな」
「ジョルジュ、まさか御前」
「ああ、見ていろ」
彼は同志達を前に今宣言した。
「やってやるぜ」
「そうか、やり遂げるんだな」
「何があろうともな」
「わかった、同志よ」
「今回の件、御前に託した」
「まあた何企んでいるんだか」
「ふん、今回もやらせないわよ」
蝉玉とエイミーは何故か燃えていた。
「何があってもね」
「うちのクラスの女子の鉄壁の防御、甘く見ないでよね」
何か戦争めいてきていた。マルティの目がその中で光りフックが身構える。ジョルジュには何か策があるようであった。彼等もまた何かを含んでいたのであった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ