十四話
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ャゼロではない。
「マァ、最初ナラコンナモンカ」
喉元を鷲掴みにされ、地面に叩き伏せられた。何故いきなり槍を使えと言ったのかは知らないが、その程度の変化で俺がチャチャゼロに勝てる筈もないんだけどな。
「オイ健二。オ前、コレカラハ双剣ジャナクテ槍ヲ使エ。ソッチノ方ガオ前ニハ才能ガアル」
「は?」
こうして俺は、強くなるための新たな道を提示された。
「…………」
驚いた。何がかと言うと、修行中の健二の顔にだ。修学旅行で自分を守りながら戦ってくれていたあの時、あの時の顔とそっくりだったのだ。今も脳裏に焼きつくあの顔は、とても魅力的で……
(って! 私は何を考えてるのよ!)
見てみれば、肝心の男は膝に乗せた人形と何やら話しこんでいる。その顔は真剣そのもので、その顔もまた……
(あーっ、もうっ! 私ってばいったいどうしちゃったって言うのよー!!)
頭をガシガシとかきむしりながらも健二を視界にとらえる明日菜の顔は、今日一番の赤さで染め上げられていた。
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