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八条学園騒動記
第十一話 放浪者その二
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かったよ」
 ネロはようやく身体を起こした。
「じゃあそろそろ行くよ」
 身体を思いきり伸ばす。そして述べた。
「そろそろって授業はじまるわよ」
「まだ時間あるよ」
「のんびりしてるわね、本当に」
「焦ったって何もならないじゃない」
 ネロは笑ってそう述べる。
「ほんの少しの時間でさ」
「それはそうだけれど」
「大丈夫だよ、間に合うから」
 そう言ってアロアを安心させる。

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