スーパーロボット大戦OGs
0096話
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やる。そうすると痛みが薄らいだのか、アギラの口から上がっていた悲鳴が止む。
「お主…一体……何故…こんな事を……」
息も絶え絶えといった状態でこちらへと尋ねてくるアギラ。正直、こいつを苦しめるというのは賛成だが、見ていて見苦しいだけだ。十分苦しめたと思うし、もういいだろう。
「さて。好奇心の塊であるお前には教えてやらないよ。好奇心を満たせないまま逝け。SPブースト!」
「あぎひぃぃぃぃぃぃっ」
SPを消費してスライムの能力を上げ、アギラを一瞬で吸収する。
「……ふぅ」
アギラを吸収し終えてから数分、半ば興奮状態にあった精神状態もようやく落ち着いてきた。まだ出しっぱなしだったスライムを空間倉庫へと戻し、アギラの部屋の通信機を使ってクエルボへと連絡を取る。
「はい……アクセル大尉!? 僕に通信を送ってきたという事は?」
「ああ、全て完了した。これでオウカとゼオラは自由だ。後の処理は任せて構わないか? そちらの注文通り、アギラの部屋には傷をつけていない」
「分かりました、すぐに向かいます」
それだけ言うと、その場から姿を消す。余程慌てていたのだろう、通信装置を切る事も忘れているようだ。
「お、お待たせしました……はぁはぁ」
数分後、全速力で走ってきたのか完全に息が切れているクエルボの姿がアギラの研究室にあった。だがその顔には今までのような罪悪感や良心の呵責といったものではなく、希望が浮かんでいる。
「オウカとゼオラのバックアップメモリーの場所は知ってるんだな?」
「はぁ、はぁ、……はい、ここです」
クエルボが向かったのは、壁際にある本棚。その内の1冊を取り出すと同時に反対側の壁の1部分が開く。
隠し金庫か。アギラもそれなりに危機管理意識はあった訳だな。
「これです」
クエルボの手に持っているのは三角形の形をしたものが2枚。これがオウカとゼオラのバックアップメモリーか。
「これで、2人をようやく救える……」
「ああ、その作業は任せた。それとお前達がハガネに行く時機だが、オペレーション・プランタジネットの後になりそうだ。この事は俺の独断で決めた事だから、誰にも漏らすなよ。もしこの情報が漏れた場合は、最悪俺がお前達を始末しなければならなくなるかもしれん」
俺の本気度合いを理解したのだろう、クエルボは真剣な顔で頷く。
「分かりました。オウカとゼオラを救うきっかけを与えてくれたアクセル大尉の言葉ですし、信じます」
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