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Fate/stay night -the last fencer-
第一部
出会いし運命の少女
運命の夜、閉幕
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Be coffin
(
死の束縛を
)
!!」
架空元素による影の束縛。矢によって一瞬だけ上空へと意識が逸れたのを確認し、足元から虚数によって編まれた負の呪縛を展開する。
どれほどの効果があるかはわからないが、サーヴァント同士の戦いにおいて刹那でも停止することは致命的な隙となる。
矢と影を確認した瞬間、即時離脱するセイバー。
その離脱を確認した後、二つの大魔術が夜の闇に爆ぜた。
「
Deus Valt
(
我、これを欲したもう
)
,
Donner
(
出でよ
)
Schlag
(
蒼き雷
)
!!」
「
Strum Wind
(
吹き荒べ
)
──」
フェンサーが放った魔術による爆風が、凛の撃ち出した轟雷を乗せてバーサーカーへと殺到する……!
それはまさに、局所的な暴嵐と言って差し支えない。
全てを無に帰す肉体を持つバーサーカーであっても、数瞬はその身を抑えつけられるほどである。
あれだけの大魔術二つを一身に浴びながら、数瞬押し留められるだけで済むアレは本当に化け物だが────
「よしッ、全員走りなさい!!」
一気に坂道を駆け下りる。
セイバーが言っていたのが道中にある外人墓地のことなら、走ればここから数分で辿り着くだろう。
だがその数分は、バーサーカーにとってどれほどの猶予であるだろうか。
僅かに足止めされたとはいえ、そもそもの歩幅と速度の違いから人間の足で逃げ果せるようなものではなく…………
その斧剣を以ってすれば、俺たちなんて数分間で十度は殺される。
けれど、それはこちらも解っている…………!
「いくぞ、フェンサー!
Blitz Shot
(
雷撃
)
,
Halberd
(
直列砲撃
)
Ignition
(
一斉掃射
)
!! 」
「
durchstechen
(
撃ち徹せ
)
──!」
砲雷の弾雨を巨人に浴びせる。
何人かのサーヴァントに備わっている対魔力。
特定ランク以下の魔術を無効化するそれは、魔術師にとって非常な脅威となる。
だがバーサーカーには対魔力などはなく、それでもなおこちらの魔術を通さないのは、肉体そのものに備わっている防護の概念故だ。
『法則』そのものに守られたその身はなるほど、確かに強靭な防御性能を発揮するだろう。
しかしそれは、魔術を霧消させるのではなく無効にしているだけ。
たとえ効かないのだとしても、その身は一度魔術を浴びる。
ならば威力や効力そのものは無効化出来ても、その際に生じる衝撃までは無いものにすることなどできまい──!
「はぁ、はぁ……っく!」
砲撃に等しい魔術の連続発動。
低ランクながら威力を最大限まで高めたそれは、巨人を一瞬ずつでも押し留めるに足る。
後押ししてくれるフェンサーの魔
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