第十話 推理漫画その二
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かったらね。主人公にしてよ」
「そう。それじゃあ」
これで話は決まった。
「抜群の勘と運動神経で問題を解決していく女探偵ってところね」
「そうね。肌も褐色で」
「嬉しいわね、それって」
ジュリアの方も話を聞いて顔を綻ばせていた。
「私が漫画の主人公になるなんて」
「最初はね。立候補者がいたのだけれど」
「テンボとジャッキーでしょ」
「わかるのね」
「何となくだけれどね。正解?」
「ええ、そのものズバリよ」
アンが答えた。
「あの二人がね」
「で、断ったと」
「ええ」
ここまでは誰にもわかることであった。
「ただ断ったらね」
「何か事件を解決するって言い出して出て行ったのよ」
アンが答えた。
「ああ、そういえばいないわね」
「そういうことよ。街に出て行ったわ」
今度はウェンディが答えた。
「多分あんたね。私を推薦したの」
「わかるのね」
「うん、これも勘よ」
にこりと笑ってウェンディに述べた。
「何となくわかるのよ」
「やっぱり凄いわね」
ルビーはそれを聞いて素直に感嘆の言葉を述べた。
「その勘って」
「まあ何となくだけれどね。わかるから」
「それでその勘でね」
アンがそうした話を受けてジュリアに話し掛けてきた。
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