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八条学園騒動記
第七話 音楽は一つにあらずその四
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った。
「だったらいいわ」
「うん」
「ウェンディもかしら」
「私もそうね」
 彼女も同じであった。
「そんなには」
「そう」
「俺もそんなに外見には気を使ってないな。服装位だな」
「あんたには別に・・・・・・まあいいわ」
 脱力視ながらルチアにも応えた。それで話を聞くことにした。
「そうなの」
「そうさ。気をつけているといえば」
「いえば?」
「髪の毛位だな」
「結局自分で言ってるじゃない」
「ルチア君、今墓穴掘ったよ」
「雉も鳴かずば撃たれまい」
「うっ、しまった」
 不覚を取ったルチアであった。結局髪の毛のことをかなり心配していると自分で言ってしまった。こうなってしまってはどうしようもなかった。


音楽は一つにあらず   完


                2006・9・28

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