第七話 音楽は一つにあらずその二
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してたじゃないか!」
少年は反論する。彼がそのルチアで本名をルチア=ペトモローラという。吹奏楽部に所属していてこのクラスの一員でもある。実は額のことをかなり気にしている。
「言っておくが俺は禿じゃない!」
ムキになって主張する。
「それをまず言っておく!」
「あんたそれいつも言ってない?」
ダイアナは彼にそう突っ込みを入れる。かなり醒めた態度である。
「よっぽど気にしてるのね」
横目でルチアを見て言う。左手で頬をつきながら。
「そうじゃなきゃそんなに言わないわよ」
「ううっ、別に気にしては」
「ルチア君、そのね」
ルビーが彼をフォローしようとして言う。
「あの、髪の毛は今は幾らでも治療法が」
「だから違うんだ!」
余計に話が悪化した。
「俺は禿じゃない!これは元からだ!」
「つまり元からそうだってことね」
「おい、まだ言うのか!」
ダイアナはあくまできつかった。
「そもそもさ」
「何だ!?」
「あんたの親戚で禿げているのいるの?」
「いや、いない」
それはすぐに否定した。
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